嫌いなママ友
主婦のAさんは、ママ友であるBさんのことが大嫌いでした。というのも、Bさんは悪口が大好きで、いつも嫌味ったらしく誰かの悪口を言う人だったからです。
AさんはBさんと距離を取っていたこともあり、悪口の標的になることもしばしば……。
しかしどうでもいいことですので、Aさんは気にせずにとにかく関わらないようにしていました。
最悪の一言
そんなある日、幼稚園に息子を迎えに行ったときのこと。たまたまAさんは、Bさんと一緒になってしまいます。
とはいえ、特に会話することもなく、互いに子供を連れ、帰ろうとします。
すると、Bさんは何が気に食わなかったのか、Aさんに近づいてきました。そして最悪の一言を言ってきたのです。
「よく、そんな子供を愛せるわね? 」
絶対に許せない
まさかの一言を言われ、呆気にとられるAさん。するとBさんはさらに言葉を繋げてきます。
「そんな子がウチの子じゃなくて良かったー」
「アホ面なところは母親に似たのかしらね」
「そんな子供、いないほうがマシじゃない? 」
それを聞き、Aさんの子供は大声で泣き出してしまいました。
自分のことだけならまだしも、子供にひどい言葉を浴びせてきたBさん。絶対に許すことはできませんでした。
「ふざけないで! 」Aさんは吠えます。
まさかの出来事が
「言っていいことと悪いことがあるでしょ! 今すぐこの子に謝って! 」
AさんはBさんにそう詰め寄りました。しかしBさんはまったく反省していません。「本当のこと言って何が悪いの? 」と言ってくる始末です。
その言葉がさらにAさんの怒りに油を注ぎます。そしてさらに怒号をあげようとした、そのときです。
「謝ってください! 」
そう言ったのは、一部始終を目撃していた他のママ友でした。
「今のは最低ですよ! 許されないことです! 」そう言って、Aさんの味方になってくれました。
するとそのママ友だけでなく、他のママ友も次々にAさんの味方に……。そしてみんなが口々に「謝ってください! 」とBさんに詰め寄ることになったのです。
いつもは強気なBさんも、さすがに多勢に無勢。
「わ、わかったわよ」と言い、「さっきは言い過ぎました。すいませんでした」と謝罪。そして逃げるように帰って行ったのです。
「ありがとうございます」Aさんは味方になってくれたママ友たちに感謝。すると「気にしないでね」と優しい言葉をかけてもらえました。
その後、Aさんはたくさんのママ友たちと仲良くなり、それとは対照的にBさんはママ友の中で完全に孤立。今でも誰にも口を聞いてもらえなくなったそうです。
子供の悪口を言うなんて、最低ですよね。味方になってくれた他のママ友に感謝ですね。
ftnコラムニスト:ふくろうクジラ