子どもの為に仕事を頑張る!
大学生の頃に妊娠がわかったみゆきは、まだ若かった年下の旦那のヒロシと話し合いのもとで出産をしたのだそうです。
妊娠が分かった当時、ヒロシは「オレ、子どもの為に仕事頑張る! 」と言ってくれたのだそう。
きっとうまく家庭を築いていけるだろう、とみゆきは安心して長男の出産を迎えることができたのだとか。
手伝ったのは最初だけ
長男が産まれてすぐの頃は、かわいい赤ちゃんを見てヒロシはよく抱っこをしてくれたのだそう。
子どもを「宝物」だというヒロシに、みゆきは父性がでてきている、と安心したのだとか。
しかし、産後二ヶ月が過ぎると飽きたのか、仕事の帰りにパチンコに行ったり、飲みに出歩くようになったのだそうです。
何度かみゆきは、仕事が終わったらまっすぐ帰ってきて育児を手伝ってほしい旨をヒロシに伝えたのだそう。
しかし「え〜? 今週はもう予定入っちゃってるから無理〜」と育児を他人事のようにいわれたといいます。
産んだのお前だろ?
育児を手伝ってほしいことを伝えてもなかなか応じてくれないヒロシと、真剣に話し合うことにしたみゆき。
「仕事の付き合いの飲み会以外は、なるべく行かないでほしい。」「今度の日曜日、ランチに行きたいから少しの時間、子どもの面倒をみてほしい」とみゆきが言うと、予想もしなかったひとことが返ってきたのだそう!
「なんでオレが面倒みないといけないの? オレの役目は仕事だろ? 」「そもそも産んだのお前じゃん! 」
「え!? 産んだのお前じゃん! って何? 父親の役目って仕事だけだと思っているの? 」とみゆきは言い返したのだそう。
ヒロシの返事はイエス……
まさかの! そんな考えをしていたクソ旦那だったなんて(泣)とみゆきは呆れ返ったのだとか。
確かにヒロシは「子どもの為に仕事を頑張る! 」とは言っていたけど、その言葉のまんま仕事だけをがんばればいい! と思っていたのかもしれない、とみゆきはいいます。
苦渋の決断
その後も何度か育児に関しての話し合いをしたのだそうですが、ヒロシの答えは「オレは、仕事を朝から頑張っているんだから、育児はお前がやるべき! 」「産んだのはお前だから子どもの面倒はみゆきが見るべき! 」という考えを譲らなかったのだそう。
確かにヒロシは仕事は真面目でしたが、自分と子どもに対して目を向けてくれない薄情なところが段々と辛くなった、とみゆきはいいます。
「愛情をくれない父親と一緒に住んでいても子どもが辛くなるのではないか……」と考えたみゆきは、悩んだ末に、ヒロシと離婚することを決意したのだとか。
きっとヒロシは、金銭的に養いさえすれば家族は成立するものだと思っていたのに対して、みゆきはそうではなかったのでしょう。
みゆきとヒロシは離婚をしたのですが、幸いなことにヒロシは「父親の責任を果たしたい」と毎月養育費を手渡しがてら、子どもに会いに来てくれているのだとか。
きっとヒロシなりの「父親としての愛情」を伝えに来てくれているのだろう、とみゆきはいいます。
ftnコラムニスト:さらら