今回は、私の友人Aさんから聞いた姑トラブルエピソードを紹介します。
義実家で同居をすることになったAさん夫婦
Aさんと旦那さんは、結婚をしてから10年が経ちました。
10年経っても仲の良い夫婦。
いままで賃貸のアパートに住んでいた2人。
更新月が近づいてきたときに、旦那さんがいいました。
「親が高齢になってきて、心配なんだよね。アパートの更新月だし、これを機に義実家に住むことも考えてみないか?」
突然の提案に、Aさんはびっくり。
このままずっと旦那さんだけと暮らすと思っていたし、同居のことは考えていませんでした。
確かに、姑と舅は高齢。
最近では、目が霞むことが増えたといっていました。
旦那さんが心配する気持ちもわかります。
そのため、Aさんは
「わかった。義実家で同居しようか」
といい、同居をすることに同意しました。
「家事は全部やりますよ!」張り切るAさん
義実家での同居生活がスタートしたAさん夫婦。
1階は姑と舅が使い、2階をAさん夫婦が使うという同居スタイルになりました。
同居生活が始まってから、Aさんはなるべく姑の手伝いを率先してこなしました。
姑が食器洗いをしようとしたら、
「私がやりますから、お姑さんはゆっくり休んでください」
と気遣うように心がけたのです。
最初は「ありがとうね」といってくれていた姑。
そのうちに慣れてきたのか、感謝の言葉はなくなっていきました……。
気がつけば、義実家の家事全般をこなしていたAさん。
Aさんが請け負ってくれたおかげで、姑はテレビをみてダラダラと過ごすことが増えました。
「お姑さんがゆっくり過ごせるなら、それでいいか」
そう思っていたAさんでした。
「私の家政婦ね(笑)」……って、なんじゃそりゃーーー!!!
ある日、Aさんは買い物をしてから、洗濯物を取り入れて、畳んで、その後に食器を洗い、テレビをみている姑と旦那さんにお茶を出しました。
テキパキと、たくさんの家事を一気にこなしていたAさん。
すると姑は、Aさんをみて笑いました。
エッ?
なんで、笑われてるの……?
Aさんは疑問を抱きました。
姑は笑いながら
「あー、おかしい(笑)」
といったのです。
お茶を出しただけなのに?
なにがおかしいの……??
首をかしげていると、姑がニヤッと笑いました。
「あなたがきてから、家事しなくてラクになってさ。あなたは私専属の家政婦ね(笑)」
姑の口から出てきたのは、無神経な言葉でした。
義実家の家事を全部やっているのに!
家事で疲れていても、姑にゆっくりしてもらうために頑張っていたのに!!
「家政婦」呼ばわりかよ!!!
すると、姑の隣にいた旦那さんが机の上をバンッ!! と叩きました。
大きな音にビックリした、Aさんと姑。
普段温厚な旦那さんの顔は、鬼の形相になっていました。
「毎日家事してくれてるAちゃんに、なんてこというんだよ!! そんなこというとは思わなかった。母さんのこと、見損なった!!」
結婚をしてから10年。
旦那さんが怒ったのは、このときが初めてでした。
それもかなりのブチギレ。
あまりの勢いに、姑もだんまり。
それ以降、姑はまた「ありがとう」をいってくれるようになりました。
まとめ
家事は「やってあたりまえ」ではありません。
目に見えないところまで気を遣い、家族みんなの生活を支えているのです。
日頃から「ありがとう」の言葉を忘れないようにしましょう。
ftnコラムニスト:haru