自分のことなど差し置いて、相手を責める人っていますよね。そんな自己中心的な2人が互いを責めた結果、不思議な結論を出すこともあります。そこで今回は知人から聞いた「互いに不倫していた夫婦の話」をご紹介します。
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旦那の不倫

主婦のAさんは激怒していました。というのも、旦那の不倫が発覚したからです。

しかもそれはただの不倫ではありません。旦那はこの1年間の間に、5人もの女性と同時に不倫をしていたのです。

「5股不倫なんて最低よ!」

Aさんは旦那に、そのような怒鳴り声をあげます。

妻の不倫

怒鳴られた旦那。しかし旦那も負けていません。

「お前のほうがひどいだろ!」

その言葉の通り、実はAさんも不倫しており、それが旦那にバレてしまっていたのです。

Aさんはこの3年間、2人の男性と不倫関係を続けていました。

「3年も不倫してるほうが最低だ!」

喧嘩の果てに

旦那はAさんが3年間も不倫したことを責め、Aさんは旦那が5人もの女性と不倫していたことを責める……。

客観的に見れば、どっちもどっちなのですが、お互いその主張を譲ることはありません。互いが暴言を吐きながら、深夜までお互いを責め続けました。

そしてようやくお互い疲れ果て、一時休戦。2人とも黙りこみ、沈黙の中で旦那が口を開きます。

「逆にさ…… もう良くない?」

まさかの結論

それから数ヶ月後、Aさんは以前から不倫していた相手と今でも関係を続けていました。そして旦那も同じく、複数人の女性と不倫し続けています。

そのような状態であれば、夫婦の関係は最悪…… かと思いきや、2人は夫婦として仲良く生活していました。実はこれには裏が……。

Aさんと旦那はあの日、深夜の話し合いであることを決めました。

それは、お互いに不倫を黙認するということです。

何年間、何人と不倫していたかにはお互い違いがありましたが、共通しているのは互いに不倫をしたいという気持ち。そして、離婚したいわけではないということでした。

それを考えれば、お互い不倫を黙認することで、Aさんたちなりの夫婦の形が完成するのではないかという結論に至ったのです。

そして実際、それを実践してみた結果、Aさんたち夫婦の関係は良好になっていきました。互いに家には不倫相手を入れないなど、細かいルールを設け、今でもそのルールで2人は夫婦として関係を続けているそうです。

夫婦の関係は人それぞれですが、このような夫婦もいるものなんですね。本人たちが良ければそれでいいのでしょうが、本当にこれが幸せなのか、疑問を感じてしまいます。

ftnコラムニスト:ふくろうクジラ