世の中では相変わらず不倫が多いですが、不倫相手とはどこで出会うのかを調査したとあるアンケートによると、実はマッチングアプリや職場不倫と同じくらい、元恋人と不倫関係になっているという人が多いようです。
そこで今回は元恋人とW不倫関係になってしまった私の職場の先輩、Bさんのお話です。
ftnews.jp

元彼に再会、そして……

Bさんは2人の子どもをもつ専業主婦。平和で幸せではあるものの、その反面退屈で刺激のない日々に少し嫌気がさしていました。

ある日Bさんは同窓会で、学生時代に付き合っていた元彼と十数年ぶりの再会を果たしてしまったのです。

その元彼とは嫌いで別れたわけではなく、元彼の進学先が遠く離れた地方だったので、好きなまま泣く泣く別れた関係でした。

それもあってか、同窓会で再会して連絡先を交換してからというもの、Bさんと元彼はあっという間に不倫関係に。偶然今住んでいる場所が近いのもあって、暇を見つけては密会するという今までの退屈な日々が嘘のように刺激的な日々が始まりました。

会いたくて会いたくて

Bさんはすっかり元彼にドハマりしてしまい、会わない間もずっと元彼のことばかり考えてしまうようになってしまいました。

「はあ、会いたいな」
元彼がどんな家でどんな人と、どんな暮らしをしているのか。Bさんにはそれが気になって仕方ありません。住んでいる場所はなんとなく彼から聞いていたので、彼には言わずに家だけを見に行こう! と決めたのでした。

「えっと、この辺だよね……」
彼に聞いたあたりの住宅街で、通行人のふりをしながら彼の名字が書かれた表札をさりげなく探すBさん。

数十分歩き続けて、やっと見つけた彼の名字の家からは楽しそうな子供たちの声が聞こえてきました。いけないと思いつつBさんがそっと庭をのぞき込むと、Bさんの子どもと同じくらいの子どもたちが駆け回っているのが見えます。

彼が放ったまさかの言葉

あまりに楽しそうに遊んでいるのでそのまま見ていると、突然部屋の中から夫婦が出てきました。
「あ……!」
慌てて目をそらそうとしたBさんでしたが、時すでに遅し。
「あの、うちに何か?」
庭をのぞき込んでいるBさんに話しかけたのは、Bさんと同じくらいの年の女性でした。
「いえ、あの」
チラッとその女性の方を見て、それからその後ろに立っている男性の顔を恐る恐る確認すると、やはりそこには顔面蒼白になった愛しの彼がいました。
そうなるとこの女性は間違いなく彼の奥さん。思わず胸がぎゅっとして、Bさんは言葉を失いました。

「こいつ俺のストーカーだ!」
突然彼が声を上げて、Bさんはビクッと身体を震わせました。
「最近よくつきまとわれると思ったら、家までついてきやがったのか! 早く帰れよ!」
「え? ストーカー!? やだ、どうしよう!」
まるで汚いものを見るような彼と彼の奥さんの視線に耐え切れず、Bさんはその場を走り去りました。

後ほど彼から、「さっきはごめん。でもああ言うしかなかったんだ。なんで家まで来たんだよ?」というLINEが来ていましたが、Bさんは人をストーカー呼ばわりしてその場を収めようとする彼にガッカリ。
すっかり愛が冷めて、もう連絡をとるのはやめてしまいました。

不倫ももちろんよくないことですし、相手の家に行くのも不倫のルール違反です。だからといってストーカー呼ばわりはひどいですよね。

ftnコラムニスト:緑子