「できちゃった! 」義母から出る言葉とは思えませんが、筆者の知人であるA子さんの義母はこの言葉を放ったそうです。しかもお腹の子の父親は不倫相手。産みたい義母と産ませたくない息子の戦いはどうなるのでしょうか。
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「できちゃった! 」45歳義母まさかの告白

「子供ができたの……」

普通ならめでたい話ですが、A子さん夫婦はこの報告を喜ぶことはできませんでした。なぜなら、これが45歳の義母が言った言葉だったからです。しかも、お腹の子の父親は不倫相手だというではありませんか。

義父との間の子ならばまだわかりますが、不倫の末にできた子だと知ってはなおさら祝福するわけにはいきません。特に息子である夫の反対はすさまじいものでした。

産みたい義母と産ませたくない息子

義母はせっかくできた命を産みたいと主張します。しかし、息子であるA子さんの夫は出産には大反対。

「親父の気持ちを考えろ! 出産するならもう親子の縁は切る! 」

「女として宿った子供を諦めるなんてできない! どうなってもこの子は産む! 」

2人の話は平行線で交わることがありません。義母の不倫相手は子供ができたことを伝えると逃げ出してしまったようで、それでも義母は子供を産みたいと言っています。

義父はこの件について考えたくもないようで、部屋から出てこなくなり話もしなくなってしまいました。

後味最悪の悲しい結末……

義母と夫の話し合いが続く中、義母が産婦人科に行くと赤ちゃんの心音が聞こえなくなっていました。義母は流産してしまっていたのです。義母が高齢だったというのも理由の1つかもしれませんが、ごく初期の流産は誰のせいでもなく運命だったと受け入れるしかありません。

ショックを受ける義母の姿を見て、出産を諦めさせようとしていた夫もかける言葉がありません。こうして義母の不倫妊娠騒動は後味最悪の誰も幸せにならない結果になってしまいました。

不倫でできた子とは言え我が子を亡くす悲しみは、子を持つ親であるA子さんたちにも理解できます。ふさぎ込むようになった義母にどう接していいかわからなくなってしまいました。

なかったことに……はできません!

このままなかったことになるのかと思った義母の不倫騒動でしたが、義父は義母のことを許しませんでした。すべてが落ち着いた頃、離婚を突きつけ義母を家から追い出したのです。

自分から妊娠までしていたことを話してしまっている義母は、義父からの離婚の申し出を受けるしかありません。すっかり肩を落として家からわずかな荷物を持って出ていきました。

「不倫の恋は誰も幸せにしない」そのことを改めてA子さんは実感したそうです。息子である夫も義母をすっかり嫌っており連絡をとることもなく、義母はすっかり一人ぼっちになってしまいました。

ftnコラムニスト:安藤こげ茶