投資家の朝は早い
株式市場が開くのは午前9時なので、投資家はそれまでに起きればいいの? と思われがちですが、実は投資家の朝はとても早いのです。
9時に起きていたのでは情報収集が間に合いませんから、6時には起きて経済ニュースやマーケットの動向、証券会社のレーティング情報を確認していきます。
株の売買で最も大切なのは情報収集をいかにするかということ。だから、投資家は朝早くに起きて情報収集をしています。
デイトレードは午前中が勝負
投資家にはさまざまなスタイルがありますが、筆者の知人である専業投資家は1日の売買で利益を出すデイトレードを行っています。
このデイトレードを行う投資家は、値動きの大きい前場(9:00~11:30)を狙って活動することがほとんど。午前中は気の抜けない時間が続きます。
狙い通りに株価が動けば快感を味わえますが、思った方向と違う方向に動けば損切をせねばならず胃がキリキリと痛むことも。筆者の知人は損が続くとEDになるとも言っていました。
15時になっても仕事は終わりません
日本の株式市場は15時になると閉まりますが、それで投資家の仕事は終わりではありません。ここからまたIR情報やニュースを確認します。
常に情報収集をし続けるのが投資家として生き残る道なのだそうです。
株の値段は些細なことに反応します。「風が吹けば桶屋が儲かる」ということわざのように一見関係ないニュースに反応して、思わぬ株が動くことがあるのです。だから、投資家は勝つために常に情報をチェックすることをやめられません。
株の売買だけが仕事なのではなく、それ以外でも忙しくしているのが投資家なのです。
気の休まる暇がないのが投資家
日本株を主に売買しているのだとしても、チェックしておかなければならないのが米国市場。
朝の早い投資家ですが、23:30に開く米国市場を確認してから眠りにつきます。世界の主要マーケットである米国株の動きに日本株も連動することが多いので、米国を見逃がすわけにはいかないのです。
もし、米国株を主戦場としている投資家なら昼夜逆転することになるでしょう。
いつもどこかで世界のマーケットは動いている。そう考えると投資家には気の休まる暇がありません。
皆が投資家として想像するリッチな生活を手に入れるためには、常に情報収集を続ける真面目さとものすごいプレッシャーと戦い続ける精神力が必要となるのですね。
ftnコラムニスト:安藤こげ茶