親友が亡くなってしまった
主婦のAさんは、人生で最大の悲しみの中にいました。というのも、小学生の頃から仲の良かった親友が、病気で亡くなってしまったのです。
お葬式を終えても、まるで体の一部を失ってしまったかのような喪失感は消えません。Aさんはひどく落ち込んでしまい、家事もできない状態でした。
旦那のまさかの一言
その日以来、Aさんは気分が落ち込んだまま家事をする気になれませんでした。そんな中で旦那がまさかの一言を発します。
「ねぇ、ご飯まだ? 」
まさかの一言にAさんは耳を疑います。旦那は親友が亡くなって落ち込むAさんに、優しい言葉をかけるどころか、ご飯を用意しろと言ってきたのです。
事情を知っているはずなのに
旦那ももちろん、Aさんがなぜ落ち込んでいるのか、親友とどれだけ仲良かったのか知っています。
「なんでそんなこと言えるの! 」
気付いたらAさんはそう怒鳴っていました。しかし旦那は反省するどころか、さらに最悪の言葉をAさんに投げつけてきます。
「もう一週間前の話だろ? 今のお前はただ家事をサボってるだけじゃん」
完全に冷める
そんな言葉を言われ、Aさんは悔しさで涙が止まらなくなってしまいます。親友の死を侮辱されたように感じましたし、一番理解してくれるべきはずの人が何も分かってくれないことが、悲しくて仕方なかったのです。
「泣けばいいと思って……」旦那はため息をつきながら、そんなことをつぶやきます。
Aさんはそんな旦那の態度を見て、完全に愛情を無くし、さらには憎しみさえ感じるようになりました。
そしてそれから数日後、Aさんは旦那に離婚を申し出ます。するとそれを聞き「なんで? 」と言った旦那。
理由もわからないことに愕然として、Aさんはそのまま家を出ていったそうです。
親友を亡くして辛いとき、旦那には一番優しくしてほしいものですよね。人の心を全く理解してくれない旦那……今後の生活を考えても、別れて正解だったと思います。
ftnコラムニスト:ふくろうクジラ