親に孫の顔を見せに行くのは、嫁の務めと言っても過言ではありません。ただ、その頻度を間違えると、親が負担に感じてしまうことも……。今回は、「義母に子供を預けていたら、嫁姑関係にヒビが入った」というお話です。
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子供を預けることは親孝行

知人のユキさん(仮名)は、結婚5年目の主婦です。ユキさんの子供は2歳で、まさにイヤイヤ期の真っ最中。周囲に友達はおらず、なかなか一人で息抜きすることもできませんでした。

そんなある日、ユキさんは「子供のいい預け先があるじゃん」とひらめきます。それは義母のことでした。義実家は家から車で10分。義父は他界していて、義母は独り身です。

子供を連れていくことで、寂しがっている義母も喜ぶはずだと思ったユキさん。育児に疲れた時などは、子供を義実家に連れていくことにしました。

義母が過労で倒れた

「いつも孫の顔を見せてくれてありがとね」

ユキさんの想像通り、子供を連れていくと義母は喜びました。「自分は楽できて、親孝行もできる」とうれしくなったユキさんは、子供を預ける頻度がどんどん多くなります。

それから半年ほど経ち、思いもよらない悲劇が起こりました。義母が倒れ、救急搬送されたのです。

病院から連絡を受けたユキさん夫婦は、家族で義母のいる病室に向かいました。医師によれば、義母は過労で倒れたというのです。

今思えば図々しかった

そして義母は、今まで堪えてきた思いを爆発させます。

「私は保育士じゃないの! もう限界よ!」

ユキさんにとって、子供を預けることは親孝行のつもりでもありました。ただ最近は、子守だけでなく、ご飯やお風呂まで入っていく始末。義母の負担は、相当大きかったことでしょう。

気付かぬ間に、義母に頼りすぎたユキさん。それ以降、義母には無視されるなど、かなり気まずい関係になってしまったそうです。

ftnコラムニスト:はぴまる