山の中の別荘地には、よく訳アリの方が越してきます。中には全てを捨てて来た不倫カップルも。
別荘地にありがち
筆者は別荘が多い地域に住んでいます。別荘地と言うと高級なイメージですが、バブル時に建て過ぎた為、寂れた地域もあります。
物件によっては車くらいの値段で買えるので、訳アリの方がよく越してきます。
特に山の中の別荘地に多いのが不倫カップル。全てを捨てて遠方から2人だけで逃げてきます。
そんなカップル達の話を、散歩がてらF夫人に聞きました。F夫人はこの辺りに長く住む、お金持ちの奥様です。
パターン1
F夫人が小さな家を指差しました。
「今は空き家だけど、以前は不倫カップルが住んでたの。旦那さんは役人、奥さんは良いお宅のお嬢さんだったらしいわ」
2人でこの場所に逃げて来て、数10年を夫婦として過ごしたそうです。籍が入っていたかは不明。
最後は旦那さんが先に逝き、女性は1人で寂しい生活を送りました。現在は介護が必要となり、施設にいるそうです。
パターン2
少し歩くと、またF夫人がこじんまりとした家を指差しました。
「ここもそう」
こちらは現在居住中。60代くらいのカップルです。
F夫人によると「20年くらい前に越して来た」との事。ある時「私達逃げてきたんです」と打ち明けられてビックリ。
「普通の夫婦に見えるけどねぇ」とF夫人は感慨深げ。
まだ2人共健康なので普通に暮らしています。
幸せは人それぞれとは思うけれど
笑えるような不真面目な不倫がある反面、真剣な不倫もあります。
「全てを捨ててもこの人と一緒にいたい」
そこまで思えるのは幸せな事かもしれません。
ただし、老後が寂しくなるのは必至。
その不倫相手が、そこまで賭ける価値アリか良く見極めましょう。
ftnコラムニスト:kanonmaru