まじめな会社員が風俗嬢と出会い……
40代のAさんは、もともと中小企業の経理課長をしていました。
数年ぶりに入社したてのころに仲が良かった同期と再会し、ノリで風俗に行くことに!
Aさんは、接客してくれた小柄で可愛らしいB子に心を奪われてしまいました。
彼がお店に通い出してから2ヶ月ほどたったころ、B子から「外でも会いたい」とおねだりされます。
子どもの保険を解約→風俗嬢に200万を渡す
何度か食事をするうちに、B子の両親が病弱で治療費を稼ぐために働いていることを知りました。
Aさんは預金の200万をおろし、B子に渡しますが「こんな大金は受け取れない」と断られます。
しかし、AさんはB子に現金を受け取るよう説得。
そのうち、自分の生命保険や子どもたちの学資保険を解約してまで現金を渡すように……。
ついに会社のお金に手をつける!
あるときB子から「お店を辞めて、ソープで働く」と告げられます。
B子は「高校を卒業して就職するはずだった弟が、大学に行くと言い出して、学費を稼がないと」と言うのです。
彼女のソープ勤めを、なんとかして止めたいAさん。しかし、自由に使えるお金はありません。
……ついに彼は、会社のお金に手をつけてしまったのです。
この頃、経理の監査が終わったばかりだったので、1年のうちに返せばバレないだろうと300万をおろしました。
一度やってしまうと、あとは日常的に会社のお金を使い込むようになってしまいます。
20万、50万と、使い込みの感覚が麻痺したころ、Aさんは上司に呼ばれ書類を突きつけられました。
気づけば、1000万近くも会社からお金を横領していたのです。
「俺は一体何をやっているんだ」と、Aさんはやっと我にかえります。
天国と地獄を味わった後には……
幸い刑事告訴にはならず、処分は解雇。
退職金がわりに500万円を相殺、500万を返済していくことになりました。
妻には、お金はすべてギャンブルと風俗で使ったと言いました。
しかし「そんな大金、女に貢いだとしか思えない!」と見破られてしまいます。
Aさんは最後まで、B子の存在を隠し通しました。
その後Aさんは離婚し、現在は風呂なしの狭いアパートで独居暮らしをしながら、コンビニでアルバイトをしています。
毎月、借金返済と養育費の支払いで、手元にはほとんどお金も残っていません。
風俗嬢にハマって、天国と地獄を味わったAさん。
こんなの他人事!「自分だけは大丈夫」と思っている男性こそ、気をつけてくださいね!
どんなことがきっかけで、女性に入れ揚げることになるか分かりませんから……。
ftnコラムニスト:広田あや子