「もうあなたとはやっていけません」非常識夫との離婚を決意
A子さんは結婚10年目にして夫との離婚を決意。結婚は異文化交流なんて言いますが、その価値観の差を埋めることができず、夫を非常識だと感じることが多かったため離婚に至りました。
夫に離婚を申し出ると、夫はすんなりと承諾。残るは互いの実家への報告のみとなりました。A子さんの実家への報告は電話で済んだのですが、夫の実家へは直接報告に行くことに。離婚の報告は気が進まないと思いながらも10年間お世話になったのだからと気持ちを奮い立たせ、ついに挨拶に行く日がやってきたのです。
「これまであなたにかかったお金」離婚するなら返してね
結婚している時は義実家はとても優しくA子さんに接してくれていました。A子さんも義母が大好きで、離婚したことで会えなくなるのが悲しいと感じるほどだったのです。
しかし、離婚の挨拶に行くと義実家の雰囲気はこれまでとまるで違うものでした。にこりともしない義母は、A子さんに向かって1枚の紙を差し出してきたのです。
「これ、今まであなたにかかったお金よ」
A子さんが渡された紙を見ると、そこには宿泊代や飲食代などと書かれており、どうやらこれまで義実家で泊まったり飲食したりした時のことが書かれているようでした。
「離婚するなら全額返してもらいますからね!」
非常識夫の母は非常識義母
非常識な義母の提案に面食らっていると、義実家の面々は夫含め皆納得している様子でした。ですが、離婚し独り身となるA子さんに無駄なお金を払う余裕はありません。こんなお金は払う必要がないはずと考え、こう告げます。
「本当に払ってほしいなら弁護士を通してもらえますか?」
権力に弱い義実家のことだから、弁護士というワードを出せばひるむだろうと考えたのです。これは効果てきめんで、義母は悔しそうな顔をしてキーキー喚きだしました。これ以上、ここにいても意味はないと考え、A子さんは義実家をあとにすることに。
手に入れたのは非常識と関わらない平穏な日々
その後、お金の請求がくるかと少し心配していたA子さんでしたが、義母は諦めたようで何の連絡もきませんでした。無事に離婚も成立し一人の暮らしを楽しめるようになったA子さん。
非常識な面々と関わらずに生きられる平穏な日々は最高だそうです。生きていれば非常識な人と関わってしまうこともありますが、A子さんのように強く生きていきたいものですね。
ftnコラムニスト:安藤こげ茶