何故バレた?「中学受験するんですって?」
A子さんは地方都市に暮らす主婦で、我が子と話し合い中学受験をすることを決意しました。受験をすることがバレると面倒なことになると考え、息子にも「受験のことは絶対内緒だよ」と言い慎重に受験生活を送っていました。
しかし、ある日苦手なママ友Bさんに話しかけられます。
「A子さん!息子ちゃん受験するんですって?」
どうしてバレたの?と焦りながらも話を聞くと、受験用の塾から出てくるところを見られてしまったようでした。
「そうなの~。とりあえず受けてみるだけ受けてみようって感じだけどね」
本気具合がバレないようにさらりと認め、その日の話は終了しました。
闘志メラメラ「うちの子もやるわよ!」
後日、A子さんが塾に送迎のため行くと、なんとそこにはBさんが!
「うちの子も受験やることにしたの!負けないわよ!」
闘志をメラメラと燃やしてこちらに向かってくるBさん。A子さんは面倒くさいことになったなと思いながらも「お互いに頑張ろうね」と言い、そそくさと塾をあとにしました。
「うちの子優秀!」マウントがひどい
その後、Bさんは何かにつけて話しかけてくるように。もちろん話題は中学受験のことです。純粋に情報交換ができれば嬉しいのですが、Bさんはマウントを取るのが目的のようで…。
B「A子さんちはどんなテキストを使ってるの?」
A子「△△のだけど…」
B「そんなテキスト使ってたら受かりっこないわよ!うちの子〇〇の教材を全問正解したの!」
こんな風に何かと張り合ってくるので、A子さんはほとほと疲れてしまっていました。Bさんの姿を見るとなるべく避けるようにし、早く受験が終わってくれないかなと願っていたのです。
サクラサク!結果は我が子だけが合格
A子さんはBさんによるストレスを溜めながらも息子のサポートに徹し、ついに受験の日を迎えました。やれるだけのことはやったと胸を張って帰ってきた息子を抱きしめ、後は合格発表を待つのみです。
いよいよ合格発表の日。インターネットで合否を確認すると息子の受験番号がありました。息子の合格を喜ぶA子さんの気がかりはBさんの息子が受かったかどうか。もし、受かっていたら中学生活でもマウントを取られることになってしまいます。
その時、Bさんから電話がかかってきました。
「A子さんちも落ちたわよね?うちの子が落ちたんだからあんたの子が受かるはずないわよね!」
失礼な物言いですが、この発言にA子さんはガッツポーズ!我が子だけが合格し、無事に受験戦争は終了したのです。
ただでさえ、受験生の親は大変なもの。ここに厄介なママ友との争いがあるなんて経験したくはないものですね。
ftnコラムニスト:安藤こげ茶