「ピンポーン!」不倫女は突然に
A子さんは関東に暮らす主婦です。ある日、子供を送り出してから家事をしていると、突然玄関のチャイムが鳴りました。
「ピンポーン!」
インターホンの前に立っていたのは見知らぬ若い女性。誰だろうと思いながらも出ると女はとんでもない自己紹介をしてきたのです。
「おたくの旦那さんと不倫してたものです~」
A子さんは女からのとんでも発言に腰を抜かしそうになりますが、大声で不倫してたなんていう女を野放しにしておいては、ご近所中に不倫の噂が広まってしまうと考え、女を自宅に招き入れることにしました。
正気ですか?「私、慰謝料もらえますよね」
不倫女はA子さんの自宅に入ると、にっこりと笑ってこう言いました。
「私、あなたの旦那さんに振られちゃったんですけど、慰謝料払ってくださいね」
不倫女は慰謝料を請求されることはあっても、請求することはないはず。A子さんは不倫女があまりにも当然のように発言するので、自分の中の常識が間違っていたのかと疑いそうになるほどでした。
妻のターン!冷静に情報収集
「ふざけんな!」A子さんは怒鳴り出したい気持ちをこらえて、慰謝料については言い返さず冷静に情報収集をすることにしました。
・いつから夫と付き合っていたのか
・体の関係はあったのか
・どうやって別れたのか
不倫女はすべての質問について素直に答え、A子さんは夫が不倫していたのだと思い知らされます。ただし、関係はとても短く、不倫女から強引に迫ったこともわかりました。きっと夫も不倫女のおかしな部分に嫌気がさしたのでしょう。
なめんな!慰謝料請求は妻の権利
情報を聞き出し不倫の証拠を揃えたA子さんは、不倫女に反撃します。
「妻って不倫相手の女性に慰謝料請求できるの知ってました?」
不倫女と同じようににっこりと笑って言ったつもりです。
「振られて傷ついたのは私なのに?!」
いつまでも話の通じない不倫女にA子さんは丁寧に説明してあげました。不倫女は納得がいかない様子でしたが、裁判する覚悟があるというA子さんの言葉にビビッて結局慰謝料を支払うことに。
突然やってきた不倫女に、冷静に対処できたA子さんの知識は素晴らしいですね。どんなあたおか不倫女がいるかわからない現代。知識を得て撃退できるようになっておきたいものです。
ftnコラムニスト:安藤こげ茶