同期入社のA子とB子
同じ会社の同期として入社したA子とB子。リーマンショック後の就職氷河期だったので求人自体も少なく、同期は他に男性社員が一人だけの合計三人。
人数も少なく心細い気持ちもありましたが、新人研修や実務研修などをともに経験し助け合っていく中で、三人は親睦を深めていきました。
研修が終わり三人それぞれ別の部署に配属されましたが、A子とB子は女同士ということもあり、定期的に会い親友のような関係になっていきました。
配属先が決まり環境が変化
A子が配属されたのは営業部門のアシスタントで、先輩の営業について得意先をまわったり、提案書を作成したりするのが主な仕事内容でした。
B子は購買部門へ配属になり、仕入れ先とのやりとりが主な仕事。納期に追われる日々で、デスクワークがメイン。
B子の希望は外へ出る仕事だったので、A子が羨ましいとこぼすこともありました。
A子が上司と不倫関係に
入社してから3年が経ち、営業成績も先輩に肩を並べられるようになったころ、A子は上司と恋に落ち不倫関係になってしまいます。
A子は最初は誰にも言わず隠していましたが、我慢できずにB子に打ち明けました。
上司が既婚者だと知っていたので驚いたようすでしたが、真剣なA子の気持ちを聞いて相談にのってくれるB子。
「もちろん誰にも言わない。黙っておくから安心して。」
という言葉を信じたA子でしたが、後日とんでもない事件が起こりました。
昇進目前で不倫をバラされた
その後も不倫関係は続き、B子以外には決してバレないように気を付けていたA子。
不倫相手の上司からの直々のアドバイスも良かったのか、業績アップに貢献したと表彰されるまでに成長しました。
ついには歴代最年少での昇進の話が出て社内が盛り上がっている中、人事部宛てにA子と上司の写真が送られてきました。
車で抱き合っているものや、A子の部屋へ出入りするものなど、不倫しているとわかる写真が多数同封されていました。これにより、A子は昇進はおろか部署を異動させられ、上司は降格させられました。
その後
不倫の事実を知っているのはB子だけなので問い詰めると、
「A子は仕事ができて昇進もできて彼氏もいて毎日楽しそうでズルい。私は同期なのにこんなに違うのはおかしい。」
と話し、あっさり白状しました。
一番の親友だと思っていたB子に裏切られ陥れられたショックと、会社に不倫がバレてしまったことでどん底まで落ちたA子は、退職してしばらく人間不信に。
不倫をしていたことはもちろんA子が悪いですが、逆恨みで簡単に親友を裏切るB子の行動は恐ろしいですね。
女同士の友情を100%信じてしまうのは、危険なのかもしれません……。
ftnコラムニスト:karira