子どもが赤ちゃんの頃からのママ友
結婚を機に、夫の会社の近くに家を建てたA子。
知り合いも誰もいない土地でしたが、妊娠してからは子育て支援センターなどへ出掛け、同じく妊娠中のママB子と知り合い仲良くするようになりました。
B子は義実家と同居していて、家でお義母さんといるよりも気楽だとA子の家へ遊びに来ることも多く、二人はよく一緒に過ごしました。
入園グッズを作ってあげることに
A子は料理や掃除・裁縫など家事全般大好きで手先も器用。
B子は同居しているお義母さんがほぼ家事をしてくれていたこともあり、普段から料理などあまりすることもなく、とくに裁縫に関しては全くやりませんでした。
子どもたちが三歳を迎え、幼稚園へ入園することになり、A子とB子は違う幼稚園を選びました。
A子の園は園グッズには寛容で、無理に手作りをしなくても市販品で可能という園。
B子の園は、コップ袋から芋ほり用の芋袋まで、計7種類の園グッズを指定サイズで手作りしなければなりませんでした。
B子は全く裁縫ができないので、A子に頼み作ってもらうことに。
A子は裁縫好きなこともあり、ついでに作ってあげることにしました。
フリマサイトでB子にあげた園グッズを発見
A子は園グッズ作りにハマり、他にも作ってフリマサイトで売ることにしました。
どんな商品が売られているのか参考にしようとサイトを見ていると、見覚えのある園グッズが。
なんと、B子に作ってあげたはずの園グッズが売られていたんです。
B子とは、幼稚園が別になってからは以前のように会うこともなくなっていたので、作ってあげた園グッズをB子の子供が使っているのを見たことはありませんでした。
しかし、まさか転売されているとは思わなかったA子。
すぐにB子に確認するため自宅を訪ねました。
転売を認めて謝罪
B子宅を訪ねると、玄関にはA子が作ってあげたものとは違う上靴袋とお道具袋が置いてありました。どういうことか尋ねると、すぐに転売を認めて謝罪されました。
実は、A子が作ってくれた直後にお義母さんからも手作りの園グッズを渡され、断るわけにもいかずお義母さんのものを使うことにしたのだそう。
手元に置いておくと揉めそうなのでフリマサイトで売ってしまおうと考えたということでした。
「売上金を渡すから」と現金を用意されましたが、それも違うと感じて受け取りませんでした。
その後……
B子の立場もわかるけれど、何種類も子どものためにと作った気持ちをないがしろにされたと感じたA子は、この件でB子との関係を切りました。
それ以来、裁縫が得意と知っているママ友から園グッズ作りを頼まれても、揉める原因になるかもしれないと断るように。良かれと思ってしてあげたことが予想外のトラブルにつながってしまうこともあるんですね。ママ友とのおつきあいは難しいと感じた話でした。
ftnコラムニスト:karira