嫁に嫌がらせをするために、嫁の実家を巻き込む姑もいるようです。しかしそれが災いして、結局は自分が困ってしまうことになることも……。そこで今回は知人から聞いた「嫁の両親にクレームを入れる義母の話」をご紹介します。
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姑の嫌がらせ

「また、そんなこと言われたんだ……」

実家の両親からの電話にそんなことをつぶやき、主婦のAさんは大きなため息をつきます。

実はAさん、旦那の両親である姑からいびられていました。会ったときに嫌味を言われるのもあるのですが、一番困っていたのは、姑がAさんの悪口を実家の両親に対して言うということです。

ストレスが溜まるばかり

「お宅の娘さん、もっとしっかり教育してくれないと……」

姑はAさんの両親に対して、定期的にこのようなクレームの電話をかけます。

もちろん両親はその話を信じているわけではありませんでしたが、Aさんや両親にとってその電話は大きなストレスとなっていたのです。

しかし現状、それを止めることもできず、その嫌味な電話に耐えながら、数年が経ちました。

息子のまさかの一言

そんなある日、Aさんは家族みんなで姑のもとに行きます。Aさんのことは大嫌いな姑ですが、孫である息子のことは大好きです。

「よく来たねー。おばあちゃんとまた一緒に遊ぼうねー」

その日もそんなことを言って、息子を可愛がろうとしていました。しかしそこで息子がまさかの一言を発します。

「嫌だ! 僕、おばあちゃんのこと嫌いだもん! 」

息子のおかげで大逆転

いつもは姑が大好きで、甘えることも多かった息子のまさかの一言に、Aさんも驚きました。なぜそんなことを言ったのか疑問だったのですが、息子の次の一言でその謎が解けます。

「ママとかママのおばあちゃんのことイジメるから嫌い! 」

そういえば、息子がAさんの実家に行ったとき、よく両親が姑の愚痴を漏らしていました。Aさんもそれに乗っかり、よく姑の悪口を言っていたのです。

息子はそれを聞き、姑が悪い人間だと理解したのでしょう。だからこそそんなことを言ったのです。

大好きな孫から嫌いだと言われてしまった姑は、一瞬で涙目に……。おろおろし始め、いったいどうしたらいいのかわからない様子でした。

結局、姑は孫に二度とAさんたちをイジメないと約束し、なんとか機嫌を直してもらっていました。そしてそれからは、姑がAさんに嫌がらせをすることも、実家に電話をかけることもなくなったのです。

どれだけ嫌味な姑でも、孫には勝てないものなんですね。母親を守ってくれた、心優しい息子さんの将来が楽しみです。

ftnコラムニスト:ふくろうクジラ