親を亡くし定時制高校に入学したA子さん
筆者の父が勤めていた定時制高校には、複雑な事情で高校に通うことになったA子さんがいました。
彼女は、中学卒業後に地元の全日制高校に進学します。
しかし高校1年の時、父親を病気で亡くしたのをきっかけに高校を退学。
家計を助けるため、ホテルの清掃員として働きはじめます。
彼女が19歳のとき、高校だけは卒業してほしいという母親の強い希望で、定時制高校に再入学をしました。
生徒と教師の交際
A子さんは、定時制高校で50代のB先生と出会いました。
B先生は、明るく陽気な英語の先生です。
A子さんとB先生は、進路相談がきっかけで仲良くなり交際に発展しました。
もちろん学校では、二人の交際は誰にも知られていませんでした。
なので、A子さんの卒業後にB先生から結婚の報告と招待状を渡された父は、かなり驚いていました。
結婚式で違和感を感じて…
結婚式から帰宅した父が浮かない顔をしてます。
筆者が「どうしたの?」とたずねると父は「いや〜30歳の年の差ねぇ。うまくいくかねぇ」と心配していたのです。
理由をたずねるとB先生は、結婚式の会場でもA子さんに向かって「早くしなさい!」「君はどうしていつも出来ないんだ!」と先生口調で命令していたと教えてくれました。
バツ2のモラハラ男となった教員
結婚式から4ヶ月後、父はB先生から離婚の報告をうけました。
父は内心やっぱりかぁと思いながらも、驚いたふりをして「そうなんですかぁ」と一言。
するとB先生「いや〜やっぱり生徒と教師の関係が抜けなくて、妻からはモラハラするなっていつも言われてたんです」と父が聞いてもないのに離婚理由をペラペラしゃべりだしたのです。
後日、A子さんと仲の良かった卒業生が学校にきた際「B先生いつも
Aちゃんにお前はここが悪い!なんでできないんだ!って上から押しつけて
かわいそうだったよね〜」とB先生の家庭での顔をバラされていました。
じつはB先生20代のころ一度結婚しましたが、1年足らずで妻に愛想をつかれて離婚したバツイチでした。
どうやら、若い頃からモラハラ気質があったようです。
モラハラ夫の中には、パートナーのためだと信じて自覚なくハラスメントをしている人もいます。
日ごろの発言に相手の人格を否定するような言葉がないか、振り返ってみましょう。
ftnコラムニスト:広田あや子