「もう結婚はこりごり」と思っていたけれど…
元夫のひどいDVに苦しめられて離婚したA子さん。小学生の息子と2人で楽しく暮らしており、もう結婚はこりごりだと思っていました。ですが、趣味を通じて出会った優しいB夫さんに惹かれ、恋人関係に。
「この人となら幸せになれるかも…」
子供もB夫さんに懐いていたため、A子さんはB夫さんとの再婚を決意。1度失敗した経験があるからこそ、今度は幸せな結婚生活を手に入れられると思っていました。
結婚挨拶、そこで待ち受けていたもの
結婚をすることになった2人は、お互いの実家に挨拶に行くことに。A子さんの実家での挨拶はスムーズに進み、次はB夫さんの実家です。バツイチ子持ちであることを少しひけめに感じてはいましたが、優しいB夫さんを育てたご両親なので心配はないだろうと思っていました。
ですが、B夫さんの実家で待っていたのは義両親の冷ややかな対応でした。義両親はA子さんの方を見ようともせず、A子さんがいる間ずっと仏頂面。
「バツイチ子持ちの再婚は、こんなにも歓迎されないものなのか…」A子さんは、悲しい現実を思い知りました。
結婚の条件「孫を生むなら許してあげる」
結婚の挨拶もできないまま家に帰ったA子さんに義母から電話がかかってきました。
「孫を生むなら、結婚を許してあげてもいいわよ」
それだけ告げると電話は切れてしまい、A子さんは呆然とします。もう40代で子供がいるA子さんは、B夫さんともう子供は望まないことを話し合っていました。
結婚は当人だけの問題じゃない
B夫さんは「気にしなくていい」と言ってはくれましたが、A子さんは結婚を祝福してもらえないことがショックでした。一度結婚しているだけに、結婚は当人だけの問題じゃないことも重々わかっています。
このまま義実家に祝福されないまま結婚をしてしまってもいいのか…。A子さんは40代バツイチ子持ちがどう受け止められるか目の当たりにし、悩むことになってしまったようです。その後、A子さんとB夫さんは入籍をし結婚生活をスタートさせますが、まだ義実家との関係は良好とは言えないそうです。
ftnコラムニスト:安藤こげ茶