寸借するママ友
娘を幼稚園に通わせる主婦のAさんには、悩みがありました。それは幼稚園のママ友、Bさんのことです。実はAさん、Bさんに何度もお金を貸していました。
Bさんは「細かいのがない」「財布を忘れた」と言い、その度に「立て替えておいてくれない?」と言ってきます。
その金額は500円や1000円とかなり細かい額。そのため、そこまで強く「返して」と言うことはできず、Aさんは困っていたのです。
他のママ友に話すと…
そんな中、AさんはBさんに何度も寸借されていることを、別のママ友に話しました。すると驚きの話が…。
なんとそのママ友も同じような手口で、Bさんに何度もお金を貸しているらしいのです。
そしてその話を他のママ友にもすると、続々とBさんにお金を貸しているママ友が現れました。
ママ友全員で集まる
その日、Bさんにお金を貸したことがあるママ友全員でAさんの家に集まりました。その数なんと12名。
そしてみんなで覚えている限り、Bさんに貸したお金を紙に書きだしていきました。するとその合計額がなんと、40万円以上になることがわかったのです。
みんなでBさんのもとへ
数日後、Aさんとその他のママ友は全員でBさんのもとへ行きました。
「皆さんどうしたんですか?怖い顔をして」Bさんはヘラヘラしながらそんなことを言います。
「お金、返してもらうからね!」
Aさんはそう言い、封筒を渡しました。そしてそれはAさんだけではありません。ママ友全員が同じような封筒をBさんに渡しました。
その封筒の中身を見ると、Bさんは仰天。その中身は今までBさんに貸したお金を請求する、請求書が入っていたのです。
実はAさんたちがみんなで集まったとき、請求書を送ろうという話になりました。ママ友の中に旦那が弁護士をしている人がいたので、その人にやり方を教えてもらいながら、みんながそれぞれ作成したのです。
「もしお金返してくれないんだったら、次は裁判するからね!」
そう言い残し、Aさんたちはその場を立ち去りました。
結局、Bさんはなんとかお金を用意し、それぞれのママ友にお金を返したとのこと。その後、気まずくなったのか、幼稚園を辞めていったとのことでした。
一回一回は小さい額でも、合計するととんでもない金額になっていることってありますよね。しかしなんとかお金を返してもらえたようで良かったです!
ftnコラムニスト:ふくろうクジラ