自分の希望を叶えるために努力するのは当然のこと。しかし、自分と似たような立場の人が上を目指すと「抜け駆けだ」と嫉妬する人もいるようです。今回は、努力家で前向きな私の友人Mちゃんが、職場の同僚から激しい嫉妬を向けられたエピソードをご紹介します。
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事務職だけど営業の仕事をしたい!

Mちゃんは短大卒業後に就職した会社で事務職をしていました。入社3年目に総務部から営業部に異動。営業アシスタントをしている内に、自分も営業として働きたいと思うように。

しかし、Mちゃんの会社では事務職から別の職種に変わる人がほとんどいません。Mちゃんが知る限り、事務職で入社した人は、ずっと事務職をしています。それでも営業の仕事をしたいと思ったMちゃんは、直属の上司に「私も営業の仕事がしたいです! 」と直談判しました。

上司の計らいで仕事を覚えることに

Mちゃんの熱心な訴えが通じたようで、上司の計らいにより、事務職を続けながら少しずつ営業の仕事を覚えることに。日頃から丁寧な仕事に職場で高い評価を受けていたMちゃん。しかも社交的な性格なので、職場のムードメーカーであり、上司からも一目置かれていたのが奏功したのかもしれません。

営業の仕事をするには、商品についての知識はもちろん、今以上にたくさん勉強しなければなりません。Mちゃんは事務の仕事をこなしながら、毎日コツコツと努力を積み重ねていきました。そして、少しずつ営業分野の仕事を任されていったのです。

同僚から嫉妬の嵐

すると、「事務職なのに営業の仕事をしている! 」と、Mちゃんと同じ事務職の同僚たちが騒ぎ始めました。その中には、あからさまに嫉妬をぶつけてくる人たちがいます。「事務職なのに出過ぎた行動だ」「なんのアピール? 」「ずるい」と、聞こえるように嫌味を言われたことが何度もあるそうです。

また、営業職は圧倒的に男性が多かったため「あざとい」「媚びを売っている」と、悪い噂まで流されたとのこと。もちろん、Mちゃんを応援してくれる同僚もいましたが少数派で、一時期は複数の同僚から無視をされていたのだとか。

自分のやりたいことのために努力しているだけ

しかし、Mちゃんは嫉妬の嵐を華麗に受け流し、日々努力を続けていきました。事務の仕事はしっかりこなしているのですから、Mちゃんに後ろめたいことは何もありません。ひがむ同僚たちを一切気にせず「私は自分のやりたいことのために努力しているだけ」と、胸を張って頑張るMちゃん。

その後、Mちゃんは正式に営業職へと転身。事務職の仕事を引き継ぐ際、嫌な顔をする同僚もいたようですが、気にしていない様子です。「何を言われても平気。実力で結果を出すつもり」と言うMちゃんは、とてもかっこいいと思いました。

ftnコラムニスト:ききた