真面目な夫を選んで結婚したA子さん。その真面目さだけは信じて疑わなかったのに、ある日夫が痴漢でつかまったと連絡が入ります。夫は罪を認め仕事もくびに。A子さんも夫のことが気持ち悪くなり受け入れることができなくなり離婚を選びました。「触りたい…」その欲望を抑えきれなかったためにすべてを失うことになってしまった話、早速みていきましょう。
真面目だけが取り柄の夫
A子さんは婚活を経て結婚をしました。婚活の際に重視したのは真面目さです。夫として選んだ人は、A子さんの理想通りの真面目さを持ちお堅い仕事についていた人。
A子さんは真面目だけが取り柄の夫を見つけ「これで私の人生も安泰だ」と思っていたのです。真面目な夫は、今日もいつも通りの時間に出勤していきます。A子さんも、これが真面目な夫を送り出す最後の日になるとは知らずに夫を送り出しました。
突然の電話が告げたもの
その日の昼過ぎ、A子さん宅に電話がかかってきます。その電話が告げたのは真面目な夫が痴漢をしてしまったということでした。
A子さんにとっては青天の霹靂。すぐには信じることはできませんでした。しかし、電話相手は冷静に夫が痴漢をし、それを認めていることを告げてきます。
「もしかしたら冤罪?」
認めたくないA子さんはいろいろな可能性を考えますが、夫が認めてしまっている以上、痴漢は事実なのでしょう。真面目だけが取り柄だと思っていた夫の真面目さは、偽りのものだったのです。
痴漢夫の結末
痴漢をした夫は仕事をクビになり、A子さんが愛していた姿ではなくなります。真面目なところが好きだったA子さんは、夫が痴漢をしていたという事実を知り生理的に受け入れられなくなってしまいます。
これまでの幸せな暮らしをさせてくれていたことに感謝はしているものの、痴漢をしてしまった夫を支えることはできないと離婚を選択しました。
俺はすべてを失った…
離婚を成立させ、家を出たA子さん。
「俺はすべてを失った…」
そう力なくつぶやく夫の姿が印象に残っているそうです。真面目な姿が偽りだったのか、それとも魔が差しただけなのか…。もうA子さんが知ることはできませんが、触りたいという欲望に打ち勝つことさえできれば、こんなことにはなっていなかったはずです。
ftnコラムニスト:安藤こげ茶