夫は親思い? 「仕送りするのって当たり前でしょ? 」
A子さんは優しい夫のB太さんが大好きでした。A子さんが気になっていたのが、B太さんが独身時代から実家に毎月10万円の仕送りをしていたこと。結婚前は「親思いの優しい人だなあ」と思っていたのですが、結婚後も続く仕送りに疑問を感じていました。
「親に仕送りするのって当たり前でしょ? 」
B太さんにそれとなく仕送りをやめるよう促してみても、B太さんはそもそも仕送りすることをおかしいことだとは思っていません。月10万円仕送りしていることで、収入が少なくなり子供を考えられないこともあってA子さんはこの問題を何とかしたいと常々思っていたのです。
それっておかしくない? 仕送りをしているのは夫だけ
A子さんは夫の姉に仕送りについて聞いてみました。
A子「毎月の仕送り、大変じゃないですか? 」
義姉「あぁ、仕送りはB太しかしてないよ~。だって長男だもんね」
なんと、仕送りをしていたのはB太さんだけだったのです。それに、義実家はどうみても生活に困っているようには見えません。
B太さんは【搾取子】にされているとしか思えない。そう思ったA子さんは夫B太の洗脳を解き、仕送りをやめさせることを決意。行動を開始します。
あなたは搾取子! 目を覚まして!
搾取子とは兄弟のうち、1人だけお金や労働力を搾取され続ける子供のこと。B太さんは幼い頃からずっと姉が優先で、自分は後回しが当たり前だったため不当な扱いに疑問を感じることなく生きてきました。
「あなただけ搾取されるのはおかしい! 」
A子さんはB太さんを説得します。すると、これまで自分の扱いに疑問を感じることのなかったB太さんも少しずつ考えを変えるようになってきました。
そして、ついに仕送りをやめる決意をしてくれたのです。
最終仕上げ! 徹底的に逃げろ
その決意が揺らがないうちにA子さんは、義実家とB太さんを徹底的に遠ざけることにしました。今は解けたように見える洗脳ですが、また会ってしまえばどうなるかはわかりません。
義実家には告げずに引越し、B太さんの電話番号を変えさせ、義実家と関わらずに済むようにしたのです。最初は仕送りをしないことに罪悪感を抱いていたB太さんですが、数か月も経つとだいぶ落ち着いてきました。
今では10万円の仕送りがなくなったことで、子供を迎える計画も立てられ、2人は幸せに暮らしているそうです。
ftnコラムニスト:安藤こげ茶