仕事を辞め、学童も退所
これは知り合いから聞いた話です。
A子は娘を産んだ後、ゼロ歳から保育園に預けてずっとフルタイムで働いていました。娘が小学校へ入学すると学童へ入れ、お迎えはいつもギリギリの時間になるくらいまで働く毎日。
娘が大きくなるにつれもっと子どもと関わりたいと思うようになり、娘が3年生の頃に仕事を辞めて家庭に入りました。娘も学童を辞め、A子が家で宿題をみるなど子どもとの時間を大切にしていました。
同じマンションにはママ友のB子も住んでいました。子どもが同学年ということもあり小学校入学時からのいわゆるママ友で、情報交換をしたりするような仲でした。
B子も働いていたので子どもは学童に入れていましたが、4年生になり辞める子も多くB子の娘も辞めて一人でお留守番をするようになったそうです。
託児所にされてしまったA子
ある日、B子の仕事が18時頃までかかりそうなので一緒にいさせてもらえないかとお願いの連絡が入り、快く引き受けたA子。
その日を境に仕事が忙しくなったらしく預かることが増えていきましたが、娘も楽しそうなのでいいかなと思っていたそうです。
気が付けば、学校から帰ってくるとほぼ毎日A子宅へ来ている状態でした。
我が家のように遠慮なく過ごす様子に少し困っていましたが、毎日残業で忙しそうなB子に言い出せず、悩んでいたそうです。
A子の妊娠が発覚
そんな時、A子が妊娠します。悪阻がひどく横になっていないとつらい状況だったので、意を決してB子に妊娠を伝え、娘ちゃんが毎日来るのは控えてほしいと話しました。
しかしB子から「娘を一人で留守番させて何かあったら怖い。娘のことはほっておいてくれていいからお邪魔させてほしい」と言われ、断れなかったA子。
娘の友達が来ているのに一人で横になるわけにもいかず、無理をして体調がひどくなってしまい、義母がかけつける事態に。
義母がB子を一喝!
義母が来てもろくに挨拶もせず寝転んでお菓子を食べているB子の娘を見てスイッチが入ったらしく、B子が帰ってくると家に乗り込み説教をした義母。
「A子は託児所じゃない。しかも妊娠中で体調が悪いときに子どもを押し付けるとはどういうこと! 自分の子どもの面倒は自分でみなさい!」とぴしゃりと言い放ち帰ってきたそうです。
その後
B子はそこまでA子の体調が悪いと思っていなかったらしくすぐに謝罪があり、また学童に入れ直しました。
義母はA子にも、「あいまいにしているからこんなことになる。赤ちゃんを守るためにもきちんとしなさい」と言われたそうです。
いつもは優しい義母が毅然とした態度で事態を収拾してくれたことに感謝し、A子自身も反省したと話していたそうです。
ママ友相手だと子どもも絡んできて言いづらいことはありますが、伝えないといけないことはきちんと伝えることが大事ですね。
ftnコラムニスト:karira