義姉の宣言
A美さんの義姉は、義理の実家では家事をしません。
いつもリビングのソファーでお菓子を食べながらテレビをみています。
しかも義姉は、義理の両親の前でも「私さ〜料理も家事も苦手なんだよね〜。A美ちゃん、お義母さんの手伝いとかよろしく〜」と平気で言ってのける強者でした。
いつまでもお客様気分の義姉
義兄夫婦は、実家の近くに住んでいます。
しかし日ごろは全く義理の実家に顔を出さず、孫が産まれても、お祝い事以外では子どもたちを両親に会わせません。
コロナ禍で3年ぶりに義理の実家に帰省したときも、義姉は相変わらずお客様気分のままリビングで寝転がっていたそうです。
義姉のグチを夫にぶつけたつもりが…
A美さんたちお嫁さんが、義母と一緒におせちを作っていてもお構いなし。
親戚が新年の挨拶に来ても、お茶を出すなんて気の利くことは一切しません。
嫁いだばかりの義弟(末っ子)のお嫁さんには、自分の子どもの離乳食まで作らせていたんだとか…。
さらに義姉は「自宅に忘れ物を取りに行く」と嘘をついて、A美さんたちに子どものお守りをさせ、自分はこっそり初売りに出かけていたのです。
さすがにA美さんも我慢の限界です。
「お姉さんの態度なんなん?いつまで客気分なんだよ!ってか何も言わない兄もどうかしてるでしょ。あぁ〜マジで腹立つわ〜」と夫に怒りのラインを送信しました。
誤爆を放置したら思わぬ展開に!
数分後、そろそろ返信きたかな?と思いスマホを手に取るA美さん。
すると先ほどのラインを、義理の家族とのグループラインに誤爆していたのです。
A美さんは思わず「ヤバっ…」と声をもらして、スマホを落としてしまったそう。
すぐに送信取り消しをしようとしましたが、よく見ると全員が既読スルー状態。
本心だし!もうどうでもいい!と思ったA美さんは、送信取り消しをせず、そのままラインを放置したそうです。
次の日、義兄夫婦から直接「今までの態度を反省してこれからは家のことも手伝います」と謝られました。
A美さんと弟嫁さんも、すぐに義姉を許す気にはならなかったそうですが、その日は義姉に台所仕事をすべて任せてプチ仕返しをしたそうですよ。
どんなときでも、苦手なことは自分ができる範囲で手伝えればOKです。
それが、みんなで気持ちよくすごせる最低限のマナーではないでしょうか。
ftnコラムニスト:広田あや子