「お金の貸し借りをしてはいけません! 」小さな頃から耳にタコができるほど聞かされてきたことですが、これはママになっても有効な話だったようです。今回ご紹介するのは、ママ友との少額のお金のトラブルから始まり、そのママ友の離婚騒動にまで発展したA子さんのお話です。

え? また? 「財布忘れちゃった」が口癖のママ友

A子さんは幼稚園に通う娘を持つ主婦。幼稚園帰りにいつも一緒に遊ぶ、F美というママ友がいました。子供同士も仲が良く、F美も感じがいいのですが、A子さんには一つだけ気になる点があったのです。

それはF美が「財布忘れちゃった」と言って、細かなお金をA子さんに出させようとすることです。ジュース代やお菓子代など、一つ一つは大したことのない金額ですが、いつもいつも忘れるので少し気になっています。

勇気を出して「お金返してくれない? 」

ある日、いつものようにF美が財布を忘れたというので、A子さんは勇気を出して言ってみました。

「今お金出すのはいいんだけど、あとでちゃんと返してくれない? 」

これまでの分も返してほしいことを告げると、F美は「わかった! いつもごめんね」と言ってくれました。そのことに安心したA子さんでしたが、待ってみてもF美からお金が返ってくることはありませんでした。

お金のことはきっちりしないと……お宅訪問

今後もF美と付き合い続けていくためにも、お金のことはきっちりしておかないとと考えたA子さん。お金を返してもらいにF美の家を訪ねることにしました。

ピンポーン

休みの日に家を訪ねたのでインターホンに対応したのは、F美さんの旦那さんでした。旦那さんに対し事情を話すと、旦那さんの顔色が変わります。

「すみませんでした。お金は必ず返しに伺いますので今日のところはこれで」

旦那さんはドアを閉めてしまいましたが、これでお金のことは解決されるだろうとA子さんは考えました。

お金を返さないママ友の結末やいかに

後日、F美の旦那さんがA子さんの家を訪ねてきました。そしてお金を返してくれて、F美とは離婚することになったと衝撃の報告をしてくれました。

A子さんの訪問によって、実はF美が借金だらけだという事実が発覚し、離婚をすることになったとのことでした。あの時、教えてくれて感謝していると旦那さんは語りますが、A子さん自身は自分が離婚の引き金になったと聞いて胸中複雑なのでした。

ftnコラムニスト:安藤こげ茶