つわりの辛さは十人十色。同じ女性同士でも完全に分かり合うのは不可能です。異性である夫にその辛さが分からないのは当然とも言えますが、だからこそ余計な口出しはしないでほしいですよね!
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重すぎるつわりで何もできない毎日

今回は筆者の友人のA子から聞いたエピソードです。
A子は第一子を妊娠中、ひどいつわりに苦しめられました。一般的につわりは妊娠8~11週ごろにピークを迎え、徐々におさまっていくと言われていますが、A子の場合は妊娠発覚から出産直前までずーっとつわり!
しかも吐きづわりで、時にはスポーツ飲料しか飲めないこともあったんだとか……。当然仕事に行くこともできず、家事もほとんどできない状態でした。

夫もストレスが溜まってきて……

夫は最初のほうこそA子のことを気遣ってくれて、家事も代わってくれたのですが、あまりにも長いつわりにだんだん疲れも溜まってきたのか、徐々に遠慮のない言い方をしたり家事をさぼるように……。

ただでさえ終わりの見えないつわりで気が滅入っているA子はそんな夫の様子に「誰の子だと思ってんのよ……」と内心イライラしていたといいます。

軽い気持ちでアドバイスしたら大変なことに

お互いに鬱憤が積み重なっていたある日のこと、ついに夫がやらかしてしまいました。

その日、夫は自分の実家に帰っていたのですが、そこでA子の様子を自分の母親に話したらしく、アドバイスをもらって帰ってきたのです。
そして、あろうことか現在進行形で苦しむA子に「動いたほうが気がまぎれるって俺のオフクロは言ってたよ!寝てばっかりいるのも逆に身体に悪いんじゃない?リハビリだと思って動いてみたら?」と軽い気持ちで言ってしまったのです……!

妻、激怒!!正論で論破されて黙るしかない夫

これに対してA子はブチキレ。
「動いたらそこらじゅうに吐くけどいいんか?!唾を飲み込むのも気持ち悪いんだよ!お前はそんな状態になったことあるんか?!あぁ?!」と夫のことを捲くし立てました。

見たことのないA子の剣幕に驚きつつも「で、でも俺のオフクロは……」とさらに自分の母親のことを引き合いに出そうとする夫。A子はそれも遮り、「生むのはお前の母親じゃなくて私!!」と一喝したそうです。

以来、A子が無事に出産するまで夫は1度もクソバイス、いえアドバイスをすることはなかったんだとか……。

妊娠中の女性は1人で2人分の命を抱えています。男性は自分の子どもを奥さん1人にお任せしている状態です。それをもっとちゃんと理解していたら、A子の夫も怒鳴られずに済んだのかもしれませんね。

ftnコラムニスト:藍沢ゆきの