ブラック企業に勤めていると、洗脳されてしまい、「自分はここでしか働けない」と思わされてしまうこともあります。なぜ、ブラック企業を抜け出せなくなってしまうのでしょうか? 今回は、知人から聞いた「ブラック企業で洗脳され、社畜になった話」をご紹介します。

就職した先はブラック企業

Aさんは高校卒業後、とある企業で働き始めました。しかしその会社ではサービス残業、休日出勤は当たり前。長時間労働が常態化しており、上司はパワハラし放題といった状況でした。

明らかなブラック企業……。Aさんはどんどん疲弊していき、体の調子も悪くなっていきます。

会社を辞めようとするも…

「このままじゃダメだ」そう思ったAさんは上司に、会社を辞めたいと伝えました。もう限界だったのです。しかしそこで上司に言われてしまいます。

「お前みたいな仕事ができないヤツを雇ってくれる会社なんてないぞ?」

「辞めたらお前の悪い噂を流して、どこにも就職できないようにしてやるよ」

そのような言葉で脅されてしまったのです。

働き続けることに

冷静に考えれば、そんなことができるはずがないのですが、Aさんは社会に出たばかりで世間知らずなところもあったため、その言葉を信じてしまいました。

結局、Aさんは退職を撤回し、そのまま働き続けることに。それから1年が経った頃、Aさんの体に明らかな異変が起こります。

生きる気力すら失い……

ある時期からAさんは、食欲がほとんどわかなくなっていきました。夜もなかなか眠れず、2時間睡眠で会社に行くことも。何をしても楽しいと感じられず、ずっと体の重さが取れなくなったのです。

明らかなうつ病の症状。生きる気力すら失っていたそんな時、その異変にAさんの両親が気づきました。

両親は嫌がるAさんを無理やり、病院に連れて行きます。そしてAさんはうつ病の診断を受けました。

会社への連絡は両親が全て行い、なんとかAさんは会社を辞められたのだそう。今はうつ病の治療を受けながら、実家でゆっくり静養しているそうです。

ブラック企業に勤め続けたことで、精神的に病んでしまったという人は少なくありません。ブラックであることに気づいたら、早めに逃げ出すようにしましょう。

ftnコラムニスト:ふくろうクジラ