付き合っているパートナーが警察に捕まるような事態に出くわす機会って、そうそう無いと思うのですが、同期のFさんは警察だけでなく衝撃の事実まで知ることになってしまったのです。そんなFさんの警察騒動エピソードをご紹介します。
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結婚を匂わせてくる彼を持つFさん

Fさんが20代のころに付き合っていた彼は、紳士的で優しく「この人となら結婚したいなぁ」と思える人でした。彼も結婚についての明言はしないものの、「Fはいい奥さんになりそうだよね」「Fとだったら楽しい家庭が築けそうな気がする」といった、結婚を匂わせるような発言がいくつもあったので、Fさんもその気でいたのです。

知らない番号から電話……彼が万引き!?

ある日、仕事が休みの日に突然知らない番号から電話がかかって来たのです。普段は知らない番号には出ないのですが、なんだか胸騒ぎがして電話に出たら、「◯◯さんのご家族の方ですか? こちら百貨店なのですが、今◯◯さんが万引きをしたのでこちらで保護しておりまして……」と連絡が入ったのです!
え!? 彼が万引き? 何かの間違いじゃ……。とにかく急いで現場に向かいました。(でも普通は家族に連絡が行くはずなのに、どうして私のところに電話が来たんだろう? )と疑問に思いつつも、案内されて向かった先には、彼と彼の隣にお母さん……? にしては若い女性もいたのです。
不思議に思っていると、店員さんがとっても気まずそうに話しかけてきました。

え、この人既婚者だったの!?

「すみません、こちらの早とちりでご家族だと思ってお呼び出ししてしまいまして……あちらに◯◯さんの奥様がいらしたので……」と謝罪する店員さん。
え? 奥さん? え、どういうこと!? と理解できない状態でいると、女性が彼に「あなた、また若い子捕まえて遊んでたの!? 万引きだって、これで何回目だと思ってるの? もう庇いきれないわよ……」と言っているのです。

あ、これはもうクロだ。彼は既婚者で、なおかつ万引き常習犯だったのです。

「待って……もしかしてこの間プレゼントしてくれたこのネックレスも、もしかしたら万引きなの?! 」と聞くと、女性が「あ、それ、私のです。この間鏡台から無くなっていたと思ったら……はぁ。」と告げられて、もう何も言えなくなってしまいました。

その後、彼の奥さんからは「夫が酷いことして申し訳ありませんでした。」と謝罪され、Fさんはネックレスをお返しして、その場を去ったそうです。既婚者で、万引き常習犯で、なおかつ奥さんのネックレスと盗んで不倫相手にプレゼントするような男と結婚しようと思っていた自分がバカだったと、今では忘年会のネタ話にしているそうです。

ftnコラムニスト:南さおり