警察からの電話
「あの、すみません。××警察署のものなんですが、Tさんでいらっしゃいますか?」
友人Tに突然警察から電話がかかってきました。
「はい。そうですが・・・」
「突然のご連絡で驚かせてしまって申し訳ないです。あの、××駅前でTさんの名前を叫びながら包丁を振り回してる女性がいたので、今こちらで様子を見てます。何か思い当たる点やこの方とのご関係をお教え頂けますかねー?」
「あ、旦那の不倫相手だと思います・・・すみません・・・・」
そう。この包丁を振り回していたのは、数日前発覚した旦那の不倫相手の女でした。
Tの旦那
Tの旦那はバリバリの営業マン。
仕事や接待で忙しくほとんど家にはいませんでした。
Tはこの時妊娠中で、もうすぐ生まれるかわいいわが子の誕生を待ちわびていました。
そんなある日、いつも帰宅の遅い旦那が早い時間に帰ってきました。
旦那の告白
「あれ?どうしたの?」
「あ、うん。ちょっと話が合って・・」
すごくばつの悪そうな顔をした旦那が話を始めました。
「本当にごめん。実は、前に出会った女性と関係をもってしまって・・・でも子供も生まれるし、もう終わりにしたい。会うのをやめたい。と話したんだけど、相手がかなり取り乱していて・・・」
Tは大変傷つきましたが、旦那は帰宅しない日も多かったため、いつかこんなことになるんではないかという内心覚悟が出来ていたそうです。
「それで?」Tは旦那に聞きました。
「結構精神的にやばそうだったから、Tとお腹の子供に何かあったらと思ったら怖くなって・・・」とビビった旦那は謝罪とともにTに告白したのでした。
旦那の告白から数日後
××駅前で一人の女が、カバンから包丁を取り出しました。
「結婚してくれるって言ったじゃない・・・離婚したいのよね。彼は離婚したいの・・・あいつが邪魔なんだよー!!!!」大声で叫ぶ女に周囲は騒然。
すぐさま駆けつけた警察に取り押さえられ、女は身柄を確保されました。
女は憔悴しきった様子で足元はフラフラ、××駅の近くに住んでいるというどこかで得たTの情報をたよりに家まで行く予定だったらしいのです。
警察からこの情報を聞いたTは震えが止まりませんでした。
そして「この先大丈夫という保証は出来ませんので、不安でしたらしばらく違うところに身を隠していたほうがいいかもしれません。」という警察からのアドバイスを受けて、Tは半年間実家に帰ることにしました。
出産間近だったこともあり、産院に事情を話し、急遽地元の産院に変更したりと、とても大変な思いをしたそうです。
その後のまとめ
その後不倫相手が精神科に入院していると聞いたTは少し安心したそうです。
全てはクソ旦那が招いた事なので、その女性のことだけを悪として見ることは出来ないと複雑な心境を話してくれました。
本当にTと赤ちゃんに何もなくて良かった・・・
Tの旦那にはきっと何かしらの罰があたるでしょう!!むしろ当たれ!!
ftnコラムニスト:うる