今回は私が経験した、プレゼントの指輪に関するアクシデントのお話です。
プレゼントの指輪
私には当時付き合っていた年上の彼氏がいて、クリスマスのデートではシルバーとゴールドの2色が交差するようなデザインの指輪をプレゼントして貰いました。
「すごく可愛い!ありがとう!」
私はウキウキで指輪をはめて帰り、当時一緒に暮らしていた姉に見せました。
「それ、私の指輪に似てるね」
なんと姉が見せてきたのは、私と同じようにシルバーとゴールドが交差するデザインの指輪でした。その頃の流行だったのでしょうか。ちょっと太さが違うだけで、私と姉の指輪はそっくり。なんと姉もクリスマスのプレゼントとして彼氏に貰ったばかりだといいます。
「ほんとだ、間違えないようにしないとね」
しかしその頃私と姉はよくアクセサリーを共用していて、大きめのジュエリーケースをひとつ、2人で使っていました。そのせいでよく似ている指輪が2つ、ジュエリーケースに並ぶことに。
初詣デート
クリスマスの直後はさすがにお互い気を付けていたので、指輪を間違えることはありませんでした。しかし毎日つけているとつい油断をして、私は手を洗う際に指輪を外して洗面台に置いて、そのままにしてしまったのです。
そして元旦、私も姉も初詣デートの約束があったので慌ただしく身支度をしていました。
「じゃあ初詣行ってくるね!」
姉が私より先に家を出るのを見送って、私はジュエリーケースから指輪を出し、薬指にはめて出かけました。
「お待たせ!」
私は彼氏と合流し、手を繋ごうと指輪をはめている方の手を差し出しました。すると彼はそれを見て、不思議そうに首をかしげました。
「あれ?この指輪俺があげたやつじゃなくない?」
「え、そう?あ…!」
薬指の指輪をよく見てみると、そこにあるのは私のものではなく、姉の指輪でした。
「あってなんだよ!?誰か他の奴にも貰ったのかよ!」
焦る私を疑う彼。
「お前浮気してんの?」
「してるワケないじゃん…」
おそらく私が洗面台に置きっぱなしにしていたものを姉がはめて行き、私はジュエリーケースに戻したつもりで姉の指輪をはめてきてしまったのだと思います。
問題は洗面台に置きっぱなしにしていたことを彼氏に知られると、「もっと大事にしてくれよ」と叱られる可能性が…。
とりあえずその場は彼氏の前で姉に電話をかけ、指輪を取り違えていることを伝えて収めました。姉は私に言われるまで気づかなかったそうです。
その後私は当時の彼氏と結婚し、今でも一緒に暮らしていますが、時々洗面台に結婚指輪を置きっぱなしているのでよく注意されています。
ftnコラムニスト:緑子