男女平等が当たり前になった現在でも、人の心の中にある価値観は意外と偏っているものです。特に高齢の人ほどその偏りが顕著な傾向にあります。今回は同じ孫同士なのに男女で差別し続けてきた姑のエピソードをご紹介します!

堂々と男女差別する姑

友人A子には中学生の娘がいて、学年で1・2を争うほど優秀でした。A子にとって自慢の娘でしたが、娘の優秀さを快く思わない人もいたようです。それが夫の母親、つまりA子の姑でした。

姑はA子の娘が全国模試で上位に入ったりスポーツで表彰されても決して褒めることはなく、「女の子は勉強なんてできなくていい。家庭に入るのが一番幸せなんだから」「目立ちたがってみっともないと思わないの?本当に恥ずかしい子!」と嫌味を言ってきたそうです。

それでも健気に頑張る娘

そればかりか、同じ孫同士の中で娘だけ差別する始末。
姑にはA子の娘のほかにも2人の孫がいます。どちらも義姉の子どもで、性別は男。姑はその2人を男というだけで優遇し、かわいがり、高校の学費まで援助してあげるほど。

しかし、がんばって偏差値の高い高校に合格したA子の娘には一切援助なんてしてくれませんでした。A子の娘は姑の差別を知ってか知らずか、それでも健気に努力を続けたそうです。

予想外の結果に姑も焦り始め……

数年後、A子の娘は有名国立大学の医学部に現役で一発合格!
一方、義姉の息子たちは学費を援助してもらってまで私立の高校に通ったのに鳴かず飛ばずで3流大学に合格するのがやっとでした。

ここへきて姑も何か思うことがあったのか、急にA子の娘に優しくし始め、「おばあちゃんが大学の学費を援助してあげようか?」「だからおばあちゃんが病気になったら助けてね」などと調子のいいことを言い始めます。

娘の初めての反撃に心がスカッと!

散々差別しておいて、よくそんなこと言えるな!将来役に立つかもしれないと思った途端に手のひらを返すなんて……!とA子が内心苦々しく思っていると、A子の娘は姑に向かって飄々とこう言ったそうです。

「特待生で学費免除だから援助してくれなくてもいいよ。今までもおばあちゃんの力は借りずにやってきたし、これからも別にいらない。もう会うこともないんじゃないかな~?私は医者になるけど、病気になっても絶対泣きついてこないでね(笑)」

まとめ

これまで何も言わずに努力を続けてきたA子の娘でしたが、内心は色々と思うこともあったんでしょうね……。
姑は血相を変えて怒っていたそうですが、娘の努力を知っていたA子はなんだか娘が余計にいじらしく思えて、こっそり涙を流したんだとか。

ftnコラムニスト:藍沢ゆきの