嫌いな上司がいた
会社員のAさんには、嫌いな上司がいます。いつも細かいことで注意してくるため、同僚と飲みに行ったときも、よくそのことを愚痴っていました。
しかし相手は上司ですので逆らうことはできませんし、不満を伝えることもできません。そんなことをすれば、別の部署に飛ばされてしまう可能性もあります。
そのため、Aさんはいつも何も言わず、我慢していたのです。
お酒を飲みすぎてしまう
そんなある日、年末ということもあり、忘年会が開かれました。
ちょうど大変だったプロジェクトが一段落ついたこともあり、みんなハイテンション。Aさんも同僚たちと飲みながら楽しく話をしていたのです。
「ちょっと、飲みすぎじゃない?」
Aさんにそう言ってきたのは、同期の社員です。あまりにも楽しくて、いつもよりハイペースで飲み進めるAさん。しかし「大丈夫、大丈夫」と言って、聞く耳を持ちませんでした。
上司と喧嘩に…
「お前、飲みすぎて迷惑かけるなよ」
Aさんにそう言ってきたのは、あの大嫌いな上司。至極まっとうな意見でしたが、ベロベロに酔っ払っていたAさんはカチンと来てしまいます。
「うるせー」思わずそう言ってしまいました。
「上司に向かってなんだその口の聞き方は!」と上司。
「お前がうるせーからだろ」とAさん。
周りが静止しようとしますが、Aさんは止まりません。そして上司に「そんなことだから仕事できないんだよ」と言われた瞬間、Aさんはキレてしまいました。
上司の頭に手刀を振り落としてしまったのです。
奇跡が起こる!
というここまでの話、次の日になるとAさんはまったく覚えていませんでした。お酒のせいで記憶が飛んでいたのです。
しかし同僚からそのことを伝えられ、顔面蒼白。上司にチョップして、ただで済むはずがありません。もしかしたら部署を飛ばされてしまうかもしれないと怯えていました。
そのとき、今度は別の同僚から電話が…。その電話で、実はあのとき上司もかなり飲んでいたため、そのときのことを覚えていなかったということを教えてくれました。
ほっと胸をなでおろすAさん。お酒はほどほどにしようと誓ったそうです。
お酒を飲みすぎると無用なトラブルを引き起こしてしまいますよね。友達と飲むときはまだしも、会社での飲み会ではある程度、自制したほうが良いでしょう。
ftnコラムニスト:ふくろうクジラ