他人を不幸にして手に入れる略奪婚。「そんな結婚が幸せになるはずがない」という声もあれば、「まったく関係ない」と声もあります。今回は、知り合いから聞いた略奪婚をした2人の【その後】のお話です。

ダブル不倫の末に妊娠が判明……

仕事を通じて出会った30代の男女。
両者とも既婚者で、ダブル不倫の末に妊娠が判明しました。

女性は初めての妊娠。
彼女は30代半ばという年齢から、妊娠できる最後のチャンスかもしれない、と出産を強く希望したそうです。

男性も彼女への気持ちは本気だったようで、お互い離婚後に再婚して、子どもを育てようと決めました。

離婚の話し合いは難航

女性のほうは前夫との間に子どもがおらず、前夫も妻の裏切りに強い不快感を抱いたため、すぐに離婚に同意。
彼女とさっさと縁を切りたかったようで、慰謝料なしで離婚したそうです。

ところが男性のほうは小学生の子どもがいたため、かなり揉めました。
養育費は?慰謝料は?
自分と子どもには愛情がないのか?そもそもそれは夫の子どもなのか?
妻からすると納得できないことばかりですよね。

離婚が成立しないまま時間が経ってしまい、離婚成立前に彼女は出産を迎えました。
「このままではよくない、早く離婚を成立させて新生活を送りたい」と考えた二人は、相場よりも高い慰謝料を払って何とか離婚を成立させたそうです。

離婚成立したけれど……

離婚後に2人は無事に再婚できたけれど、その後の生活は順調とはいきませんでした。
男性はその数年後に大病を患ってしまったのです。離婚時のあれこれがストレスだったのでしょうか。

本来なら治療を一番に考えた生活になりますが、慰謝料や養育費の支払いで2人に貯金はありません。
子どもはまだ生まれたばかり。子育てにはお金が必要なので、休職するのは難しい状況です。
しかも男性は略奪婚をしたことが会社にバレたせいで、降格されて収入がダウンしていました。

女性は妊娠を機に退職していたため慌てて仕事を探したけれど、年齢のこともあって良い条件の仕事は見つかりません。
もちろん前の職場に戻ることなんてできず、パートで生活費を稼いでいるそうです。

本日の教訓:略奪婚しても幸せになれるとは限らない

多くの人を傷つけて成し遂げた略奪婚ですが、二人の人生は幸せいっぱいとは言えないようです。
一緒に話を聞いていた友人は、因果応報だ、と言ってました。
辛辣な言葉だけど、他人を不幸にして幸せを手に入れるのは難しいことかもしれませんね。

ftnコラムニスト:愉子