今回は長い年月の末に心から不倫を反省した男性のエピソードをお届けします。
アラフィフでもギラギラ
筆者の知人のA男さんはアラフィフになってもお盛んな人で、よく職場の若い女性社員やキャバクラ嬢を相手に火遊びを繰り返していました。
A男さんの奥さんは夫のそんな様子を知っていても、「ある程度は仕事のお付き合いもあるだろうし……」と見て見ぬふりをする大人しい女性でした。
そんな奥さんの態度にA男さんはますます調子に乗って、ある時とうとう不倫相手の若い女性を妊娠させてしまいます。
ついに奥さんも我慢の限界
結局女性側の都合もあり、子どもは中絶することになってしまいました。
女性との関係も切ったので、また今回も許してもらえるはず!と思ったA男さんでしたが、さすがに同じ女性として妊娠・中絶に関して許せない部分があったのか、奥さんはついに「もう無理です。離婚してください」とA男さんに言い渡します。
土下座して離婚回避するも……
それでも家庭を失いたくないA男さんは、奥さんに土下座して泣いて許しを乞いました(失いたくないなら不倫するなよ!って感じですが……)
奥さんはしばらく悩んだ末、今回も結局離婚しないことになったそうです。
A男さんは反省して給料の管理をすべて奥さんに任せることに。今思えば奥さんはこの時すでにA男さんのことを夫ではなくATMだと思うことに決めていたんでしょうね。
数年後の悲劇
数年後。A男さんは車の事故で不運にも要介護状態になってしまいます。
それでも、定年まで残り数年だったということもあり、A男さん自身は案外「早期退職したようなもんだ」と気楽に考えていました。奥さんが献身的に介護してくれると思っていたからです。
しかし、A男さんが要介護状態になった途端、奥さんは容赦なく家を出て行きました。残されたのはA男さんの持ち物とわずかな貯金と離婚届のみ……。
実は奥さんはずっとA男さんにされたことを忘れず、いつか仕返しするために静かに耐えて準備していたんです。
そして、A男さんがATMの役割すらできなくなったと判断した時に、思い残すことなく切り捨てて自由の身になったのでした。
まとめ
「こいつなら許してくれる」と思って安心していたA男さんでしたが、長い年月の後、悲惨な末路を迎えることになってしまいました。
今A男さんは介護施設にいますが、誰も面会に来てくれず寂しい生活を送っているそうです。たった1度の裏切りでも、愛する人を傷つけた代償は大きいということですね。
ftnコラムニスト:藍沢ゆきの