待っても待っても夫が来ない……!陣痛中に夫が病院に来るのを待っていましたが、なかなか現われず……。不安で必死に陣痛に耐えていましたが、ひとりは本当に不安でした。ようやく病院に現われた夫ののんきぶりにあきれた話です。
あのときのことは忘れない!
出産時の恨みは忘れないとよく言いますが、私も忘れられない出来事があります。
初めての出産のときのことです。まだ携帯電話が普及していなく、電話は家の電話が主流の頃でした。
夜中に破水し、入院。予期せぬ出来事に不安がいっぱいでした。産まれるまでまだまだかかりそうなので、夫はいったん帰宅することに。不安だった私は、朝すぐ来てね!とお願いしました。
産まれそうなのに…夫が来ない!
不安でなかなか寝付けなかったのですが、朝方からどうもお腹がへんな感じがする……。助産師に伝え、診察すると子宮口が開いてきていると言われました。そう、陣痛が始まっていたのです。
初のことで陣痛が来たこともよくわからず、私は軽くパニック状態に。順調にいけば、昼頃には産まれそうだよ!と言われました。
朝になったら来ると思っていた夫は、なかなか来ない……。昨日夜中に病院に連れてきてもらったし、疲れて寝ているのかな…。
だんだん痛くなってくる陣痛に耐えながら、ひたすら夫が来るのを待っていました。
限界…と思ったとき、ようやく夫が来た!
病院から何度も家に電話してもらいましたが、繋がりません。義母が病院に来て、夫が来ていないことを知ると、家まで行ってくれましたが、家にもいないようだと……。
どこに行ったか全くわからず、連絡もつかない。陣痛はどんどん強くなっていく……。痛みと不安で精神的に限界!と思っていると、ようやく夫が来たのです!
夫が行っていた場所は…
病院に来た夫は、髪型がスッキリ……。なんと、夫は床屋に行っていたというのです。
「すっきりした髪で赤ちゃんに会いたかったから~」と、夫はのんきなもの。不安の中痛みと戦っていた私は、「髪なんてどうでもいいんだー!」と怒りが止まりませんでした。
そのあと無事に出産し、夫も間に合ったわけですが、本当にこのときのことは忘れません。
ftnコラムニスト:うみのるな