両親が亡くなった
Aさんの父は数年前に他界しました。その数年後、大好きで仲の良かった母親が危篤状態となります。
残念ながらそのまま目覚めることはなく、母親が息を引き取るのを見届けたAさん。そして次の日、通夜を行いました。
通夜の最中にまさかの一言
大好きだった母親を亡くし、かなり落ち込んでいたAさん。当然、通夜には旦那も出席していたため、励ましてもらえると期待していました。しかしその期待は裏切られることになります。
「遺産って、ウチにはどれくらい入ってくるんだっけ?」
旦那はお通夜の最中、こんな話ばかりをAさんにしてきたからです。
お金にしか興味がない旦那
実はAさんの両親は資産家で、亡くなればかなりの額が兄妹に分配されることになっていました。
旦那の問いに対して、「兄妹で均等に分けるんだよ」と、Aさんは答えていたのですが、どうやらそれでは納得できなったよう。
「お兄さんは介護なんて全然してなかったんだから、ウチがもっともらう権利あるだろ」
「しっかり弁護士をつけて話し合おう」
「とりあえず家は売るってことでいいんだよな?」
このようにしつこく遺産の話をしてきて、さらにはAさんの兄や親戚にまでお金の話を始めたのです。
離婚裁判に発展!
結局旦那は一度もAさんを励ますような言葉をかけることはありませんでした。「こんな旦那とはもう一緒にいれない」と思い、Aさんは離婚を切り出したのですが、そこでの旦那の一言が衝撃でした。
「お前、遺産を独り占めするつもりだろ!」
最悪の言葉に完全に愛想が尽きたAさん。結局は離婚のための裁判を行うことになり、その中で旦那はAさんが受け取った遺産を財産分与するべきだと主張してきました。
しかし遺産は特有財産ですので財産分与の対象とはならず、最終的には遺産を分けずに離婚することが決定したのです。
妻の両親が亡くなっているのにお金の話しかしないというのは、人間的にかなり問題がありますよね。遺産が旦那に渡らなくて良かったです。
ftnコラムニスト:ふくろうクジラ