マイホームの夢
友人K子は結婚したらマイホームを持つことが夢でした。旦那のY太(以後Y太)もK子の夢に賛同し、二人で一生懸命働き、お金を貯め、ついに頭金の目標金額を達成しました。
早速二人は不動産会社に相談へ。
色々話しをしていると不動産会社の担当者から、どれくらいローンが組めるか調べてみましょう!と提案され調べてもらうことに。
すると不動産会社の担当者からから信じられない言葉が・・
「すみません。何か借入して滞納してたこととかありますか?ローン組めません・・・」
直後Y太が「え・・・もしかしたら・・・」と話し始めました。
おばあちゃんの入院
Y太は東京の実家で父と叔母(父の妹)とおばあちゃんと4人で暮らしていましたが、就職が決まり大阪で一人暮らしをすることになりました。
大阪に引っ越しをした直後、父から電話がありました。
「おばあちゃんが階段から転落して、手術のため入院することになった」
とても心配していたY太ですが、無事に手術は終わりおばあちゃんは退院出来ることになりました。
叔母に組まされたローン
安心していたY太の元へ、叔母から電話がありました。
「Y太にこんな話して申し訳ないのだけど、おばあちゃんの入院費が支払えないの。お金借りられる?50万円。すぐに返すから」
元々お金にだらしない叔母だったので、Y太の父と叔母は度々喧嘩をしていました。
今回もおばあちゃんの年金を使い果たしてしまい、Y太の父には怖くて言えず、Y太に連絡してきたようです。
Y太は状況がよくわからなかったものの、返してくれるという言葉を信じ叔母から送られてきたローン書類に記入しハンコを押してしまいました。
銀行からの再請求通知
Y太への部屋には毎月、銀行からローンの再請求通知が届いていましたが、Y太は叔母さんが支払ってくれているものだと勘違いし、銀行からの支払いを放置してしまいました。
そんなある日、友人がY太の家を訪れ、たまたま銀行からの請求書を見つけました。
「おい、これ大丈夫!?」
Y太はそこで初めて事の重大さを知りました。ほとんど1円も返済していなかったのです。
慌てて父に連絡したY太ですが、Y太の父はこの話を何も聞かされていなかったため大激怒!!
叔母にお金を返すように請求しましたが、もちろん返せるお金など無く、Y太は毎月少しずつ返済をし、数年かけて50万円+利子を払い終えたそうです。
K子とY太のその後
その後の二人ですが、未だにマイホーム購入の夢は実現していません。
これからご結婚される方は、事前にお金の話(借金ないよね?)を聞いておくことをおすすめします!
K子の夢が近いうちに叶いますように。
ftnコラムニスト:うる