教育実習の初日に大寝坊!
Aくんが大学生のときです。
あろうことか彼は、教育実習日の初日に大寝坊!
予定より1時間も遅く起きてしまったそうです。
急いで自宅をでて駅までダッシュ。
電車に飛び乗りますが、このままでは遅刻確定です。
最寄駅から学校までバスで行く予定でした。
しかし田舎なのでバスの本数が少なく、彼が着くころには出発した直後です。
タクシーを使おうかな?そんなことを考えながら、駅に降りると…目の前の自転車に目がとまりました。
彼は、近所の家でみつけた自転車を拝借して実習校へ駆けつけたのです。
盗んだ自転車で実習校に⁉︎
自転車のおかげで、遅刻ギリギリに実習校に着いたAくん。
他の実習生は早くからきていたので、実質Aくんは遅刻と言っても過言ではないですね。
先生からも「君みたいに時間通りに来る学生は初めてだよ」なんてチクリと言われたそう。
実習初日からこんな状態では、先が思いやられますね。
このあと、本当にとんでもない事態になるのです。
学校に警察官が現れて…
実習初日が終わり、実習生たちが帰る準備をしていると「君たち、ちょっと会議室で待ってて」と声がかかりました。
明日の連絡事項でも伝えられるのかな?なんて思いながら待っていると…先生が警察官と会議室に入ってきたのです。
「今朝、最寄駅付近の住宅から自転車が盗まれました。
盗まれるところを、持ち主が見ており、学校の方に向かって行ったそうです。
さきほど警察の方によって、学校の敷地内にて盗まれた自転車が発見されました。
君たちに心当たりはありませんか?」と衝撃の発言をしたのです。
自転車の持ち主は別人だった!
実は彼は自転車をみつけたとき、近くにいたおじいさんに
「この自転車貸してください!夕方には必ず返します!」と言って借りていたのです。
てっきり自転車の持ち主だと思っていたおじいさん。
じつは自転車とは全く関係なく、たまたま付近を散歩してた方だったそう。
警察官と自転車の持ち主との話し合いで、ようやくAくんの誤解は解けました。
この一件で懲りた彼は、どんな予定にも約束の15分前には必ず到着するクセがついたそうですよ。
世界の偉人たちも「人は失敗からしか学べない」という格言をたくさん残しています。
そうは言っても失敗するのは怖いですし、それを他人に見られるのは恥ずかしいですよね。
大丈夫!人生を後から振り返ると、ぜんぶ笑い話になりますよ!
ftnコラムニスト:広田あや子