今回は不倫デート中に旦那から電話がかかってきた経験のある人妻、Eさんのお話です。
デートはいつもホテル
Eさんは当時、マッチングアプリで知り合った既婚者の男性と交際を始めたばかり。ただお互い既婚者なので、デートは駅で待ち合わせてから彼の車でホテル、というのがいつものコース。
お互い子どもがいないこともあり、たまにEさんがお弁当を作ってホテルで一緒に晩御飯を楽しむことも。
その日もEさんと不倫の彼氏は食べ物を買い込んでラブホテルへGO。人目を気にしなければならない関係のため、2人で外でご飯を食べることはほぼなかったようです。
まったりタイムを引き裂く電話
Eさんが作ってきたお弁当を食べながら、2人はおしゃべりを楽しんだり、テレビを見たりとまったりタイムを楽しんでいました。Eさんは旦那に「友達と飲みに行ってくる」と告げていたので、いつもよりゆっくりと過ごしていたそうです。
そんな2人の平和な時間を、1本の電話が切り裂くことに。Eさんはテーブルの上に置きっぱなしにしたいたスマホが、ある人の名前を表示して震えているのに気づきました。
「ヤバ、旦那から電話…!」
Eさんは慌ててスマホを手に取り、トイレへ。
「…もしもし?今どこ?」
電話の向こうにいたのは、Eさんの旦那でした。
「どこって、友達と〇〇でご飯食べるって言ったでしょ。どうしたの?」
〇〇とは、Eさんの自宅から車で40分くらいの場所にある繁華街。Eさんはそこで友達と忘年会をすると言って家を空けていました。
「今日鍵持って出るの忘れたから、そっちに取りに行っていい?電車ダルいやろ?店まで迎えに行くから一緒に帰ろ」
旦那さんの言葉に背筋が寒くなるEさん。そりゃそうですよね。〇〇とはかけ離れたラブホにいるのですから。
「えっと…」
どうしようどうしよう、と色々考えを巡らせ、Eさんはひとつの解決策を導き出しました。
絞りだした解決策とは・・・
「今盛り上がってるから抜けにくい…、実家に鍵預けてあるから借りて!」
Eさんの実家はちょうどEさんの自宅の近く。そこに合い鍵があるので、旦那さんをそこに行ってもらうように仕向けたのでした。
「えー、まだ帰らないの?」
「たまには息抜きさせてよ」
「んー、わかった」
なんとか旦那さんを言いくるめ、不倫相手のもとに戻ったEさん。
「大丈夫?旦那さん?」
「うん…まあ大丈夫だと思う」
「ならいいけど…」
するとしばらくして、またEさんのスマホに着信。次は実家のお母さんからでした。
「今旦那さんが鍵借りに来たけど、あんたどこにいるの?遊んでないで早く帰りなさいよ!」
「わかってるってばー!!!」
あまりにも家族から電話がかかってくるので、さすがの不倫相手も呆れた様子。
「今日はもう帰ろうか…」
「うん、ごめんね…」
結局この日を境にEさんは不倫相手と疎遠になったそうです。不倫デートの日に限ってこういうトラブルがあるという人は少なくありません。悪いことはできませんね。
ftnコラムニスト:緑子