冠婚葬祭はマナーが身についているかどうかが周囲にハッキリ分かってしまう場面です。でも、初めてのシチュエーションや知らないことに遭遇するとパニックになってしまいますよね……!今回は上司の葬儀でやらかしてしまったエピソードを、筆者の先輩のAさんに聞きました!
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上司の葬儀に遅れて行くことに

Aさんは都内で働く会社員です。ある時、前の部署でお世話になった上司が、闘病の末に亡くなったという訃報が入りました。
生前何かと気にかけてくれた上司だったので、葬儀には絶対に行きたいとAさんは思ったのですが、そんな日に限って急な仕事が舞い込み、結局葬儀が始まってから途中入場する形で参列することになってしまいました。

「え、何コレ……?」見たことのない祭壇にびっくり

息を切らして葬儀会場に入ったAさんは内心びっくりしてしまいます。上司は神道を信仰していたのか、Aさんが予想していた仏教の葬儀ではなく、神道の葬儀だったのです。

祭壇の形からして全然違いますし、仏教だったらお焼香するための道具が置かれてある位置には玉串が積み重ねられ、Aさんは内心「何コレ……?!」と激しく混乱しました。
しかも、運悪くAさん以外の人たちはみんな故人への手向けを終えたばかり。あとは今到着したAさんだけ……という状況で、前の人のやり方を見て真似するわけにもいきません。

神社ならこれでしょ!と手を打ち鳴らしたが……?!

「どうしよう!マナーが分からない!」「誰かに聞く?でもみんな私が終わるのを待ってるしそんな余裕ない!」「玉串は捧げるんだろうけど、そのあとは!?」……絶体絶命のAさんの頭の中を色々な考えが駆け巡ります。
心なしか会場の人もAさんに早く済ませてほしくて急かしているような気もしてきて、焦りも感じてしまったAさんは、ふとお正月の初詣を思い出し「神社なら”二礼二拍手一礼”でしょ!」と考え、シーンと静まり返った会場内に響き渡る音でパーン!パーン!!と手を打ち鳴らしたのでした……。

葬儀のマナーにはくれぐれもご注意を

でも、実はこれは大間違い!神道の葬儀の場合、玉串を捧げたあと二礼二拍手一礼するのですが、この「二拍手」は音を立てないで打つ”しのび手”でなければならないのです。

そうとは知らずに大きな音で手を打ち鳴らしてしまったAさん。あとからスマホで調べて、真っ青になったといいます……。

Aさんのように、仏教式の葬儀にしか参列したことがないという人も多いのではないでしょうか?いざ参列してマナーの違いに戸惑わないように、事前に調べていくようにしたいですね!

ftnコラムニスト:藍沢ゆきの