お小遣いでは足りなかった
小学2年生にもなると、学校から帰宅して友達同士でお菓子屋さんに行くことだってあります。
そのため友人は息子に、週に200円と決めてお小遣いを渡しているのだそう。
友人の息子は、一ヶ月ほど前からお小遣いの半分の100円を使わずに貯金をしていたようですが、今回盗んだ品物はその貯金額では買えない金額の商品だったそうです。
友人は、そういえば少し前から買ってくるお菓子の量が少ないな?と思っていたそうです…
その理由は欲しいものを買うために、子どもなりに金銭計画を立てていたからだったのでした。
しかし、そこはまだ8歳。うまい具合に予定が立たなかったのでしょう。
お金を探してみた
友人の息子は外出中にお金が落ちていないか探していたといいます。自動販売機の下や釣り銭口など。
しかし、そんなに簡単にお金が落ちているわけはなく…
小学生が働くことはできないので、子どもなりに考えたお金の獲得の方法だったのでしょう。
それを知った友人は「本当は万引きなんかせずに、自分のお金で購入したかった」ということがわかったといいます。
盗んだ品物は…
店員さんが袋を開けて息子が盗んだ品物を見せてくれたそうです。
友人はその中身を見て、予想外の品物を盗っていたことに驚きました!
てっきりお菓子や水風船などのオモチャを万引きしたのだと思っていたそうですが、友人の息子が盗んだ品物は、大人が使う化粧品だったそうです。
友人は「どういうこと?まさかあんた、お化粧に興味があるの?」と一瞬本気で思ったのだとか。
ママをよろこばせたかった
盗んだ品物を見てビックリ!
友人は息子に「なんで化粧品なんかほしかったん?」と尋ねると息子の一言に涙腺崩壊。
「ママがキレイになりたい!って言ってたから。明後日のお誕生日にプレゼントしたかったけど、ちょっとお金がたりなかったから…盗ってしまった。ごめんなさい」
確かに万引きはダメですし犯罪です!きちんとお店にも謝罪するべきなのはもちろんです。
でも、友人は息子が【自分のお金で買うための努力】を子どもなりにしていた事、でもそれでは誕生日に間に合わないから苦肉の策で盗んでしまった事を知って、とても複雑な気持ちになったといいます。
友人の息子は、ママがいつも自分のお小遣いがない事を、子どもなりに可哀想だと思っていたのだと知ったそうです。
【たまにはママの欲しいものをあげたい】そう思っての万引きだったようです。
この件があって以来、友人は子どもの前で冗談でも「あ〜お金ない!」というのをやめることにしたそうです。
子どもに余計な心配をかけてしまっていた事を深く反省した出来事だったということです。
ftnコラムニスト:さらら