家の修繕費を要求する義理の両親
Aさんが結婚して10年ほどたった頃、夫の両親が年金暮らしをはじめたそうです。
そのころから、Aさん家族が帰省するたびに家の修繕費を求めるようになりました。
はじめて修繕費を要求された時は、3万円ほどでした。
そのとき「将来は、家はあなたたちに譲りたい。少しでもきれいな状態で渡せるように、今から修繕したいの」と言う両親。
将来自分達の財産になるんだったら、と思いAさんも修繕費を出すことに納得したそうです。
見積や領収書も捨てたと言われ…
次第に義理の両親からの要求額が増え、10万円出したこともあったそうです。
しかし、お盆と正月に帰省しても、どこが修繕されたのかさっぱり分からないのです。
あるとき、義理の両親に「どこを修善したのか教えてください!」とお願いしました。
すると「障子を変えたよ」と言って見せてくれたのです。
しかし、どう考えても渡した金額ほど修繕費用はかかってない様子。
そこでAさんは、見積もりや領収書を見せるようにお願いしました。
すると「そんなものは、もう捨てたよ」と言われてしまったのです。
姑の手帳に証拠を発見!
さすがにAさん夫婦も怪しいと思い、両親に探りを入れ始めました。
車を買い替えたり、ブランドの服やバッグを買っているような様子はありません。
家の中をあれこれ探ってみても、証拠らしいものは一つもでてきません。
諦めかけていた時、Aさんは姑の手帳を見つけます。
ここに証拠が隠されているかも!と思い、後ろめたい気持ちになりながらスケジュールを確認します。
騙して手に入れたお金で旅行を楽しむ義理の親
なんと1年に2回、秋と春に国内旅行にいっているではありませんか。
Aさんは、自分達が渡しているお金は絶対にこの旅行費に使われていると確信します。
証拠を手に入れたAさんたち夫婦は、姑の手帳を手に義理の両親たちにつめよったそうです。
すると、義理の両親は息子夫婦からもらった修繕費を旅行費用に当てていたことを白状しました。
あるときは、渡した修繕費全額を旅行費用に回したこともあったそうです。
さすがに、これには夫も激怒。
義理の両親から、月に1万円ずつ返すようにと約束をさせたそうです。
それにしても義理の両親は、息子夫婦から騙して手に入れたお金で、本心から旅行を楽しめたのでしょうか?
誰かを騙して手に入れたお金で、楽しい思いをする。
そんなこと良心のかけらがあれば、絶対にできませんよね。
わたしだったら、たとえ親でも縁を切りますね。
ftnコラムニスト:広田あや子