出会った頃には気づかなかったけれど、付き合いが深くなるうちにヤバい人だと気づく経験はありませんか?今回は筆者の友人が、大学時代にバイト先で仲良くなった仲間がヤバい関係者だったエピソードをご紹介します。
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バイト先で出会った友人

大学生のときコンビニでバイトをしていた友人のAくん。

彼は、おとなしくて控えめな青年です。

Aくんは、バイト先で同じシフトに入ることが多かった他大学のBくんと仲良くなります。

お互いアニメとゲーム好きという共通の趣味もあり、自然な流れで遊びに行くことになりました。

サークルの集まりと言われて付いていくと…

カラオケやゲーセンなどで1日楽しく遊んだそうです。

夕方、そろそろ解散かな?と思っていたころ、Bくんから「今からサークルの集まりがあるから一緒にこいよ」と誘われます。

Aくんは翌日は、朝から大学の講義があるので断ろうとしました。

しかしBくんがしつこいので、しかたなく付いていくことにしたそうです。

繁華街を抜け、住宅地に入っていく二人。

こんなところでサークルの集まり?と怪しんでいると、目の前に大きな施設が現れました。

経典を渡されてヤバいと気づく!

広間に通されたAくん、そこには30人近くの男女がいました。

みんな、小さな本をもっています。

ある人は熱心に読み、ある人たちは楽しそうに本の内容について語り合っているようです。

サークルの勉強会かな?と思っていたAくん。

すぐにBくんが、みんなに自分を紹介してくれるだろうと思っていました。

しかしBくんは「ちょっと待ってて」と言ってAくんを一人残し、部屋を出て行きました。

しばらくすると、Bくんが小柄な女性を連れて部屋に戻ってきます。

お互い自己紹介が終わると、女性から

「今日は来てくださり、ありがとうございます。みなさんと一緒に勉強会楽しんでくださいね」

と言われ小さな本を渡されました。

この瞬間、Aくんは自分がヤバい場所に来てしまったことに気づいたそう。

渡された本は宗教の入門書のようなものでした。

Bくんに「用事を思い出して…」などと言ってみましたが、手遅れです。

間一髪!宗教施設から脱出

気が付くとAくんのまわりに年配の男女が集まってきて、勧誘をはじめてきたのです。

「お金がなくて…時間もなくて…」と言って断ろうとしますが、全く引き下がりません。

そこで「親に入会していいか聞いてくる」と言って電話をするふりをし、その場を抜け出します。

Aくんは、Bくんや教会の人たちの目を盗み、施設を逃げ出しました。

そしてAくんは、Bくんとの連絡を断つためにすぐにバイトをやめたのです。

宗教に誘ってくる人は、一見するととてもいい人に見えます。

しかし誘った相手が入信を断ると、罵声を浴びせるなど手のひらを返したような態度をとることも、あるかもしれません。

このような人とは関わり合わず、すぐに縁を切るのもひとつ。自分に興味がない勧誘であれば、しっかり判断してくださいね。

ftnコラムニスト:広田あや子