一時期ドラマでも話題になったママ友カースト。こども同士は仲がいいのに、ママ同士がバチバチしていると、子供の方が大人だったりするのです。今回は子どもの大人びた発言に救われたママ友Iさんのエピソードです。
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ボスママに嫌われたIさん

年長さんのクラスになった時に、クラスママの中でのリーダー的存在、いわゆるボスママに嫌われてしまったIさん。特に歯向かうつもりもなかったのに、気づけばクラスでひとりぼっちになっていました。そんなIさんの娘ちゃんは、実はボスママの娘・B子ちゃんと大の仲良しだったのです。年長さんになって隣の席になった二人は、背格好も似ているし持ち物の趣味も似ていることから意気投合して、Iさんもお家で娘から聞く話はいつもB子ちゃんのことばかりでした。

幼稚園のお迎えで、ばったり!

ある日の幼稚園のお迎えに行くと、Iさんの娘ちゃんがB子ちゃんとまだ一緒に園庭で遊んでいたい!と駄々をこねたので、少しだけ様子を見ることにしました。そうこうしているうちに、ボスママが登場。二人が遊んでいる光景を目にすると、すぐそばにいたIさんに気づいて近寄っていき、「うちの子と遊ばせないでくれる?」と面と向かって言ってきました。Iさんは怖いやら悔しいやらで、今にも泣き出しそうになっていると、遊んでいた二人が駆け寄ってきました。

心配してくれる子どもの口から出た言葉は・・・

「どうしたの~?」と心配してくれるB子ちゃん。Iさんに近寄ろうとすると、「近づかないで!帰るわよ!」とボスママが大きな声でB子ちゃんに言いました。そしたらB子ちゃんは、「ママ。つらそうにしてる人がいたら、助けてあげるんでしょ?」とはっきりと言い返したのです。しかも、Iさんの娘ちゃんが「なんかね、私たちのママ、あまり仲良くないんだって。どうしたら仲良くなってくれるかなぁ?」と言うと、B子ちゃんは「え、そんなの、うちのママが悪いんだから、ママが謝ればいいんだよ。そうでしょ?相手に嫌な思いをさせたら謝るんでしょ?ママ、いっつも私にそう言ってるじゃん!」と。小さな女の子の大人な発言に、ママたちは唖然としてしまいました。

驚いたボスママは、B子ちゃんを連れてその場をそそくさと後にしました。後日、ボスママから連絡をもらい、Iさんはやっとちゃんと話をすることができ、いろんな誤解も解けたそうです。それにしても5歳児に諭されるなんて、きっとママたちも予想外であったことでしょう。

ftnコラムニスト:南さおり