物を捨てない姑
友人の姑はとにかくケチ!基本的に物はよっぽどのことがない限り捨てません。「いつか使うかもしれないから」という理由で放置されている物たちで姑の部屋は溢れかえっているそう。
「それ何十年前の服?!」と思うような服を平気で着て、「私って物持ちがいいから~」と得意げにしています。
そして友人が新しい服を着ていると目ざとくチェックして「また服買ったの?!」「ほんと買い物が好きねぇ~」と嫌味を言ってくるそうです。そんな姑に、友人は内心イライラしていました。
捨てたはずの物なのに……!
友人は姑とは逆にスッキリとした部屋が大好き。常にきれいに片付けて、不用品も小まめに処分しています。
その日も前日に出た不用品を家の前のゴミ捨て場に捨て、晴れ晴れとした気持ちになっていたそう。
ところが数時間後、近所に住む姑がやってきて友人のそんな気持ちも台無しにされてしまいます。
なんと姑は、友人が捨てたはずの服や小物をすべてゴミ捨て場から拾ってきて、「これアンタが捨てたでしょ?まだ使えるじゃないの!もったいない!新しいものを買うほど傷んでないわよ!」と一方的に怒って玄関先に置いて行ったのです……。
姑の暴走が止まらない!
姑からすると、「今の若い子は物を粗末にして!ちゃんと教えてあげなきゃ!」という老婆心なのでしょうが、人にはそれぞれ価値観やライフスタイルがあり、そこに口を出すのはいくら親族でもNGですよね。
ところが姑はそれだけでは飽き足らず、どんどん友人の生活に踏み込んでくるように……。
ある日、姑が訪ねてきたので友人がお茶を入れようと席を立つと、なんとそのあいだに姑はリビングのゴミ箱を勝手にあさっていたそう!
そして、捨ててあった空き箱などを拾って「これとか小物入れになるわよ」と誇らしげに言ってきたんだとか。
さすがに友人も「ゴミ箱をあさるなんて……!」とゾッとしてしまい、それからは姑と距離を置いているそうです。
まとめ
「もったいない」の精神は素晴らしいものですが、人に押し付けるのは考えもの。自分の価値観が絶対に正しいと信じて疑わないと、いつか本当に大切なものを失ってしまうかもしれません。
ftnコラムニスト:藍沢ゆきの