憧れのママ友から「ランチ食べに来ない?」
同じマンションの最上階に住むママ友のA子。いつもラフな恰好の私とは違って、A子はいつもワンピースにブランドバッグのセレブスタイル。同じ場所に住む主婦のはずなのに、どうしてこんなに違うのか…。A子を見るたびにため息ばかりついていました。
そんなA子は料理が趣味。SNSでもたくさんオシャレな料理を投稿していたので「どうしたらそんなに料理上手になれるの?」と聞いてみると、A子は「実は自宅で料理教室を開いてるの。もしよかったらランチ会をするから、一度うちに来てみない?」と言いました。憧れのA子の家に行ってみたいという一心で、ランチ会に行くことにしたのですが…。
「このお鍋で作るとこんなにおいしくなるのよ!」
A子の家はモデルルームのような美しさ。同じマンションに住んでいることが恥ずかしく思えるくらいでした。そしてラタトゥイユやミートローフなど、A子が出す料理はどれもレストラン級!
「あぁ、私もこの家の子に生まれたかった…」心からそう感じ、完璧な彼女のようになりたいと思ったその時、A子が嬉しそうにこう話し始めたのです。「今日のお料理はこのお鍋で作ったの!これで作ると本当に美味しくなるのよ!」A子に憧れの気持ちを持ってしまった私は、すぐに「このお鍋欲しい!」と言ってしまいました。
結局、断り切れずキッチングッズ一式を購入
するとA子は「他にもこのフライパン!全然焦げ付かないしカリッと仕上がるの!他にもあれとそれと…今日なら特別に三十万円でセットにしちゃうね!」さすがに高すぎると思ったのですが、A子の強い押しに断り切れずキッチングッズ一式を購入してしまったのです。
知人からの話によると、A子は料理教室と称しママ友を集めて、キッチングッズを売り利益を得るというマルチ商法で荒稼ぎしていたそう。それ以降、A子とは極力関わらないようにしていますが、今でも「新しいフードプロセッサーはすごく時短できるよ!」などと勧めてきてウンザリです。
「ちなみに購入したキッチンセットはどれも重くて洗いづらく、一般主婦には使いこなせないものでした…」と後悔する女性。少しでも怪しいと思ったら、すぐに身を引くのが大切ですね。
ftnコラムニスト:はぴまる