女性派遣社員が入社
以前、不動産メーカーに勤めていた友人から聞いた話です。
友人は営業部に配属され、営業の仕事をサポートする営業事務として働いていました。ほとんど男性の営業さんばかりで、担当していたのも男性社員ばかり30人ほどの営業部。もともとは女性社員が二人いましたが、どちらも産休と育休で男性ばかりになってしまっていたそうです。
お客さんの中には女性の営業さんを好む方もいたので、取り急ぎ女性の派遣社員が営業として2人入社しました。二人とも営業の経験者ですが、不動産の営業経験は30代のベテランさんだけで、もう一人の20代前半の若い女性は不動産業界は初めてだったそうです。
新人が部長のお気に入りに
当時の派遣社員は今よりもあっさりと契約を切られることも多く、派遣切りという言葉も流行ったほどでした。他の部署の派遣社員さんたちも、いつ契約を切られるかと冷や冷やしていたそうです。
ベテランさんは研修の後しばらくは同行営業をしていましたが、すぐに一人で外回りに行くように。新人さんは若くて可愛かったのですぐに部長のお気に入りとなり、部長が直々に育てると営業や外回りに同行するようになりました。
それまでは社内で部下の指導をしていることが多かった部長が頻繁に外出するようになり、変な噂が立ち始めたそうです。
契約更新をエサにセクハラ三昧
突然、新人さんが出社しなくなりました。
どうしたんだろうと思っていると、年度替わりでもないおかしなタイミングで部長が地方へ転勤するという辞令が発表されたそうです。あろうことか部長が新人さんにセクハラをして、新人さんが本社の法務へ訴えて処分が下りたということのようでした。
後日新人さんに話を聞くことができたそうですが、同行営業で疲れたといっては社用車でラブホテルへ連れ込まれ、最初は拒否していましたが、契約更新の権限は俺にあると言われてやむなく関係を持ってしまったんだそう。それからも何度もしつこくされ、会社に言っても派遣の言うことなんか誰も信用しないとバカにされて我慢の限界がきたそうです。
まとめ
弱みに付け込んでセクハラをする最低な上司の話でしたが、以前はこういった話もよく耳にしました。こんなことが起きないよう、ハラスメントのない環境になっていってほしいですね。
ftnコラムニスト:karira