妊活中から赤ちゃんの名前を決める夫婦
Aちゃんは結婚10年目で待望の赤ちゃんをさずかりました。
実は妊活中から夫とともに、男の子・女の子の名前をそれぞれ第3候補まで決めていたそうです。
Aちゃんが産休にはいった妊娠8ヶ月のころ、お腹の赤ちゃんが女の子だとわかりました。
そこで、お互いの両親には性別とともに二人で決めた名前を伝えました。
両親に子どもの名前を教えて2週間ほどたったころです。
夫から、赤ちゃんの名前のことで相談があると言われました。
もしかして、第2候補の名前に変えたいのかな?…そんなことを思っていたAちゃん。
しかし、夫は耳を疑うような発言をしたのです。
姑が子どもの名前に文句を言いはじめる
「きのう母さんから電話がきて、赤ちゃんの名前を考え直せって…」
夫の話によると、姑が神社で姓名判断をお願いすると、字画があまりよくなかったので、もっとよい字画の名前に変えてほしいというのです。
しかも「母さんがいい字画の名前を考えてくれて…」と頼んでもないのに、改名案をだしてきたのです。
夫はキッパリと断ったのかと思ったら「Aちゃんがよかったら、母さんの考えた名前をつけるよ」と口約束をしていたそう。
さすがに納得のいかないAさんは、すぐに姑に電話をして「二人で決めた名前で命名する」と伝えました。
すると姑も「絶対にこの名前の方が幸せになるから!考え直して」と引きません。
結局この日は、話は平行線のまま電話を切りました。
さすがに子どもが生まれたあとなら、姑も諦めるだろうと思っていたAさん。
しかし、姑はそんなに甘くありませんでした。
孫娘の顔をみても諦めない姑
2か月後、無事に元気な女の子を出産したAさん。
すぐに姑が産院にやってきます。
孫娘の顔をみるなり「やっぱり私が考えた名前がぴったりよ!この子の顔をみて確信したわ」と発言。
手ぶらできて、嫁にねぎらいの一言もありません。
姑の態度に呆れたAさんは、姑を無視したそうです。
すると「せっかく来てあげたのに!」と怒って、帰っていきました。
じつは好きな小説の主人公の名前を押しつけていた!
それから数年後、Aさん家族が義理の実家を訪れたときです。
本棚をみると、ある小説家のシリーズ本がたくさん並んでいました。
聞くと姑が昔から好きな小説家だそう。
Aさんが本を手にとにパラパラとめくっていると、見覚えのある文字が目に飛び込んできました。
それは娘が生まれたときに、姑から押し付けられた名前です。
なんと姑は、自分の好きな小説の主人公の名前を、孫娘につけさせようとしていたのです。
子どもの名前に口出ししてくる親ほどウザい存在はありません。
たとえ親との関係が悪くなるほど反対されても、パパとママが考えた名前をつけてあげてくださいね。
そのほうが、お子さんもきっと喜んでくれますよ。
ftnコラムニスト:広田あや子