今回は舅のお通夜で大変な経験をしたエピソードを、筆者の先輩のAさんに聞きました。
結婚して初めて夫側の親族に不幸が
Aさんは結婚2年目。半年前に待望の第一子が生まれ、子育てに奮闘する毎日です。
そんな時、夫の父親、つまりAさんにとっての舅が病気で亡くなりました。
嫁であるAさんは当然お通夜も告別式もすべて参加しなければなりません。赤ちゃん連れということもあり、訃報が入った直後からAさんは準備に追われてバタバタしていたそうです。
姑からまさかの要望!
幸い、お通夜と告別式の会場はAさんの自宅から車で30分ほどの距離。宿泊せず、慣れた我が家で眠れるだけ良かった……とAさんはひそかにホッとしていました。
ところが、姑からまさかの要望が!
「お父さんと過ごす最後の夜だから、Aさんも孫ちゃんも一緒に泊まってほしい。みんなでお父さんと同じ部屋に寝て、思い出話をして見送ってあげたい」と言うのです。
Aさんは内心ドン引き!「私と子どもは行かなくていいんじゃない……?」と夫に言ってみましたが、「できれば母さんの言うとおりにしてやってほしい」と押し切られてしまいました。
ご遺体と同じ部屋で寝る羽目に……
赤ちゃん連れの泊まりはただでさえ気苦労も多く大変です。しかも、姑や夫の兄弟、さらには亡くなった舅のご遺体と同じ部屋で寝る羽目になるなんて、想像するだけでもゾッとしますよね。
当日、赤ちゃんはいつもと違う雰囲気や場所に落ち着かずギャン泣き。Aさんは疲労困憊……。
しかもAさんは母乳育児だったのですが、ご遺体や夫以外の男性がいる部屋で授乳するわけにもいかず、毎回わざわざ違う階の授乳室まで移動していたんだとか。夜間の授乳の時には葬儀場の寒くて暗い廊下を恐る恐る歩いて行ったそう。本当に怖かったでしょうね……。
なお、夫は酔い潰れて寝てしまい、全く頼りにならなかったそうです!
まとめ
どんなに気遣いできる男性でも、なかなか授乳にまでは気が回りませんよね。
でも姑は母として同じ道を歩いてきたはず。もう少しAさんを気遣ってあげることはできなかったのでしょうか……。
ftnコラムニスト:藍沢ゆきの